地球の地下1,000キロメートルに大量の水分を発見。干上がった場合、生命が絶滅する恐れがある(英米研究) (1/2ページ)

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地球の地下1,000キロメートルに大量の水分を発見。干上がった場合、生命が絶滅する恐れがある(英米研究)
地球の地下1,000キロメートルに大量の水分を発見。干上がった場合、生命が絶滅する恐れがある(英米研究)

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 海は地球の表面の7割をおおっているが、内部にも膨大な量の水が存在しているようだ。

 最近発表された二つの研究によると、地球の地下、1,000キロメートルに膨大な量の水が眠っているが可能性があるとのことだ。仮にこの水がなくなってしまえば、土壌の形成や生命の維持に重要な働きをしている火山活動が止まってしまうという。

地球の地下にある水の存在が続々と明らかに

 最初の研究では、米フロリダ州立大学と英エディンバラ大学の研究者が、地下深くに埋まっている水滑石の中に水が存在する可能性を発表した。

 それまで水がこれほどまで深くに存在するとは考えられておらず、正確な量は不明であるが、それ以前になされたカナダ、アルバータ大学の研究では、地球上の全海水を合わせたのとほぼ同じ、地球の重量の1.5パーセントを占めるのではないかと推測されている。

 また同時期に、米ノースウェスタン大学の研究チームが、やはり地球の外核へ向かって3分の1ほど潜った地下に水が存在する可能性を明らかにした。

 同チームは、およそ9,000万年前にブラジル、サンルイス川付近にある火山から吐き出されたダイヤモンドを発見。このダイヤモンドは不完全で、その形成時に内部に捕らわれた鉱物を含んでいた。

 これを顕微鏡で調べると、通常水に由来する水酸基イオンが存在する証拠が得られた。また不完全性は下部マントルで形成されたことを示唆しているという。

 水は地球内部の地質学的活動を維持するうえで重要な役割を担っている。地質学的時間スケールで見ると、硬い岩が熱い部分から冷たい部分へと移動しているが、このマントルの対流を助けているのが水である。
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