【プロ野球】小山正明・山内一弘、田淵幸一・真弓明信、落合博満・牛島和彦…。歴史的WIN・WINトレード3選 (1/2ページ)

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歴史的WIN・WINトレード3選
歴史的WIN・WINトレード3選

 史上初となる同一年でのFA選手3人補強に成功した巨人。加えて、このオフはトレードにも積極的だ。特に日本ハムとの間で成立した、2008年のドラフト1位で「未完の大器」と言われ続けた大田泰示と、2006年の高校生ドラフト1巡目で、パ・リーグMVP経験もある吉川光夫らによる「ドラ1同士」の大型トレードは大きな話題となった。

 もっとも、過去にはもっと世間を驚かせた大型トレードがいくつもある。そして、トレードは両球団にとってメリットがなければ意味はない。そこで、歴代トレード劇において、両球団に大きな「WIN」をもたらした「3大・大型トレード」を振り返ってみよう。

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■<1>【1963年オフ】阪神:小山正明 ←→ 大毎:山内一弘

 小山正明は阪神で8年連続2ケタ勝利を挙げ、1962年には沢村賞も獲得。当時すでに通算176勝を挙げていた阪神の大エースだ。一方の山内一弘は本塁打王、打点王の経験もある大毎オリオンズ不動の4番。リーグを代表するスター選手同士の移籍劇は「世紀のトレード」と呼ばれ、世間を大いに騒がせた。

 このトレード劇は、オリオンズの永田雅一オーナーから仕掛けたもの。当時のオリオンズといえば「ミサイル打線」と称された打撃のチームだったが、1960年の優勝以降、3年連続Bクラスと低迷していた。

 打撃重視から守り重視へ、今でいうところの「超変革」を模索していた永田は、「阪神の小山が球団に嫌気」という噂をキャッチ。自ら大阪に出向き、「小山君を獲得できるなら、出すのは誰でも構いません」と阪神に直談判した。

 阪神としても、当時の課題はチーム打率が2割台前半だった貧打線。「ホームランが打てて4番を任せられる山内君が来てくれるなら、小山を出してもいい」と、このトレードを受諾した。

 オリオンズのエースとなった小山は、移籍1年目に30勝を挙げ、自身初の最多勝を獲得。オリオンズでの9年間で140勝を挙げ、通算では歴代3位の320勝を記録。1970年のオリオンズ10年ぶりの優勝にも名を連ねた。

 一方、阪神の4番になった山内は移籍1年目に31本塁打、94打点を記録。4番として阪神2年ぶりのリーグ優勝に貢献し、通算でも史上2人目となる2000本安打を達成。両選手、両チームにとって好循環を生むトレードとなった。

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