最後まで溝埋まらず?『SMAP×SMAP』で見えた木村拓哉の”立ち位置”

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 年内で解散が決定しているSMAPが『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回特番に出演し、大ヒット曲『世界に一つだけの花』を披露。その活動に事実上の終止符を打った。歌い終えたメンバーは長時間頭を下げ、中居正広(44)は背中を向けて号泣。メンバーが舞台上から消えていくシーンでは、最後に取り残された木村拓哉拓哉(44)のなんとも複雑な表情が映し出されていた。

 来年以降の5人の仕事も急ピッチで調整が続いている。各メンバーがパーソナリティを務めるラジオ番組の2017年以降の新番組名が決定し、木村の出演番組のみ「SMAP」名義が継続されることが分かった。『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』(TOKYO FM)では、来年以降も番組名に変更はないことが、12月16日の同番組放送時に木村拓哉自身から発表された。

 しかし、木村以外のメンバーがパーソナリティを務める番組は、来年以降番組名の変更を余儀なくされている。稲垣吾郎(43)がパーソナリティを務める『稲垣吾郎のSTOP THE SMAP』(文化放送)は、『編集長 稲垣吾郎』に。中居正広(44)の『中居正広のSome girl’ SMAP』(ニッポン放送)は、『中居正広ON & ON AIR』に。草なぎ剛(42)と香取慎吾(39)が担当している『SMAP POWER SPLASH』(bayfm)も、来年から『ShinTsuyo POWER SPLASH』と番組名を変えリニューアルをすると、それぞれ発表されている。

 木村だけは、来年以降もジャニーズ事務所に残留することが既定路線とされているが、それ以外のメンバーに関しては、契約更新をせずにジャニーズ事務所の退社も取り沙汰されている。それだけに、現状を反映した今回の番組名にファンの間でも様々な憶測を呼んでいるようだ。

 8日に発売された『週刊新潮』(新潮社)は、元SMAPマネージャーであるI氏と中居が来年以降新たな芸能事務所の設立を画策し、そこに木村以外の3人もごっそり移籍すると報じている。今回の番組名の件も、4人の移籍を暗に表しているように感じられるということなのだろう。

「番組名に関しては、ジャニーズ事務所の意向も含まれているでしょうから、移籍の可能性のある4人の番組に対して、来年以降SMAPの名義を使うなとお達しがあったとしても不思議ではありません。ジャニーズに残留する木村だけは、一人でもこのままSMAPの名を名乗ることが許されているということです」(芸能記者)

■ファンからは不安の声も

 一縷の望みを託されていたSMAPの『NHK紅白歌合戦』出場も無くなり、年内でSMAPを見る機会はもうなくなってしまった。SMAPファンとしては、何とも寂しい限りだ。しかし、ジャニーズ事務所の意向もあり、来年はソロ活動をスタートさせる木村が、相当プッシュされることになるのではと予想されている。その意向が大いに反映されるのが、1年後の来年末だ。

「ジャニーズの年末といえば、毎年恒例の“ジャニーズカウントダウンライブ”がありますが、来年末のカウコンは、ソロになった木村をメインにしたソロコンサート状態になるのではと、関係者の間で噂されているのです。しかしその場合、後輩タレントはサポートに回るため、若手目当てのジャニーズファンは出番が減ると早くも不安の声をあげています」(芸能記者)

 ジャニーズとしても、ソロになった木村に成功してもらわなくては大損害となるだけに、年明け以降しばらくは、木村推し状態が続くことになりそうだ。SMAPの名前をひとり受け継ぎ、ジャニーズのバックアップを受ける木村。『SMAP×SMAP』での最後の場面と同じように、中居ら独立派とは一線を画した道を歩むことになりそうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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