日本ハム 斎藤佑「18番」はく奪に清宮獲得シフト

週刊実話

 昨シーズンの覇者・北海道日本ハムの2017年は『激動の1年』となる。斎藤佑樹(28)の背番号が「18」から「1」へ変更されると発表されたが、これは優勝による負担を軽減させる配慮と言えるかもしれない。
 「斎藤本人から背番号18の返上を申し出ていました。球団はその場では回答せず、時間を置いての発表となりました」(球界関係者)

 エースナンバー返上が球団に伝えられたのは、11月29日に逆上る。4年連続のダウン提示を受けた斎藤は契約更改の席上で、終始、神妙な面持ちだったという。その斎藤への期待をいまだに変えていないとされるのが栗山英樹監督(55)で、優勝旅行先のハワイから帰国した12月17日にも、意味深なセリフを口にしていた。
 「(背番号変更は)球団からのメッセージになる」

 昨季は11試合に登板して0勝1敗。プロ6年でわずか14勝しか挙げていない斎藤がチームに貢献できているとは思えない。また、栗山監督は'17年ドラフト戦略についても触れ、超高校級スラッガー清宮幸太郎を1位候補に挙げ、「中田(翔)ともう1人、軸が欲しい」とラブコールを送った。
 「大谷翔平とは契約更改の席上でメジャーリーグ挑戦の具体的な話し合いをしたそうです。今オフの入札は規定路線と見るべき」(スポーツ紙記者)

 栗山監督の言った「中田、清宮の双璧案」はリップサービスだろう。大谷、中田、清宮のクリーンアップは魅力的だが、順調に行くと中田は今季中に国内FA権を取得する。チームトップの年俸2億8000万円(推定)を勝ち取っている中田だが、「得点圏打率が低い。不調に陥ると脱出まで長い」という冷めた声もあり、日本ハムには「高額年俸のベテランは他球団に行く」という“習慣”もある。25歳前後をピークにさせる独自のチーム構成によるもので、中田自身もこうした空気は感じているはずだ。
 '17年の日本ハムは中田と大谷を同時に喪失する可能性もあり、次世代スター候補の「清宮指名宣言」には営業的にも切実な願いが込められているのだ。
 「中田を慰留させるとしたら、4億円以上を提示しなければならない。日ハムは選手総年俸を25億円以内に収める方針なので、FA宣言したら見送るだけ。大谷もいなくなったら、腐っても鯛の斎藤は捨てがたくなる」(前出・関係者)

 斎藤にエースナンバー18番を背負い続ける力はないが、20、30番代への変更となれば「格下げ」の印象も残る。一般的に野手番号である1番をつけさせたのは、エースナンバー剥奪のイメージをファンに与えないための配慮と見るべきだ。
 「斎藤は早実の先輩です。清宮指名に成功すれば、ツーショットに付加価値が生まれます。早実関係者に日ハムに対する好印象を持ってもらうため、斎藤にも配慮したのでしょう」(同)

 清宮獲得なら、さほど活躍しなくても、斎藤は現役を続けられる。そういう意味では、やっぱりこのオトコは「持っている」と言うべきかもしれない。

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