相次ぐ裏切り劇で予想不能?草なぎ剛の『嘘の戦争』第4話は視聴率2桁キープ

デイリーニュースオンライン

フジテレビ『嘘の戦争』公式ホームページより
フジテレビ『嘘の戦争』公式ホームページより

 草なぎ剛(42)が主演を務める「嘘の戦争」第4話が31日に放送され、平均視聴率は11.1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となりました。

 第4話は、代議士の四条綾子(ジュディ・オング)が30年前の事件のもみ消しを図った人物だと一ノ瀬浩一(草なぎ剛)が気付くところからスタート。綾子が溺愛する息子・司(森岡豊)こそがOLを死なせた犯人だと知った浩一は、占い師に扮したハルカ(水原希子)と協力して四条親子を追い込み、遂に復讐を遂げたのでした。

 とは言うものの、当時から今に至るまでクズ要素しかない親子だったのに、コテンパンにやっつけることはしませんでした。息子は出資法違反で逮捕されまたしが、これは浩一のたくらみがなくても遅かれ早かれそうなったはず。息子かわいさ(と保身のため?)に事件のもみ消しを二科興三(市村正親)に依頼した四条綾子は5億円を奪われはしたものの、裏金問題で告発されることもなく、息子の逮捕の責任を取って議員辞職するのみ。「地獄に送ってやる」と言っていた割りには、こんなもんかなあという疑問がわいてきます。深読みすると、再起不能なほどに相手を打ちのめして復讐することに、何らかの迷いや空しさを感じはじめていることの描写なんでしょうか。たぶん違うと思いますが。

 4話で注目したい点は、主要な登場人物のほとんどが今までと別の顔を見せたこと。冷酷に一ノ瀬浩一を追い詰めているように見えた二科隆(藤木直人)は、解決のために暴力に訴えようとする父・興三を「30年前の過ちを繰り返すのか」と必死で説得。会社を守らなければならない立場上での発言とは言え、根っからの悪人ではなく、意外と真っ当な人物であったことが明らかに。

 商売の才能がなく、だまされやすい人物として描かれていた二科家の長男・晃(安田顕)も、経営者に向いていないだけで、心の優しい人物だったことが判明。こうなると、二科家は興三以外いい人ばっかりということに。ドラマ展開として、いい人を利用したりだましたりするのはあまり視聴者の共感を得られないので、随分難しいほうに脚本の舵を切ってきたと言えます。

 一方で、浩一の味方と思われていた人々にも変化が。相棒のハルカ(水原希子)は嫉妬からか、楓にそれとなく「浩一に気を付けろ」と忠告してしまい、浩一の兄貴分である百田(マギー)は適当なところで浩一を裏切って金を奪おうと画策。考えてみれば、詐欺師は金をだまし取るのが仕事なので、復讐だと言って5億円を寄付してしまうような浩一の行動に付いていけないのは当たり前。天才的詐欺師の浩一なら、これに気付いていて当然とも言えますが、果たして。

 さらに、浩一が暮らしていた児童養護施設の施設長・三瓶(大杉漣)も、二科の名前を聞いてかなり意味ありげな微妙な表情に。三瓶についてはかなり多くの人が当初からラスボスに違いないと予想しているので、今回でそれが補強されたのか、あるいはミスリードなのか。視聴者も何が本当で何が嘘かわからなくなってくる「嘘の戦争」。いよいよ30年前の事件の首謀者に迫る第5話も楽しみです。

文・中島千代

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