【プロ野球】さまよえる「ジプシー球団」に「大阪近郊密集」の異常な日常…。パ・リーグ本拠地の変遷史 (1/2ページ)
■現在のパ・リーグ各球団の本拠地
まず、現在のパ・リーグ各球団の本拠地を見てみよう。
■日本ハム
札幌ドーム(北海道札幌市)
■楽天
Koboパーク宮城(宮城県仙台市)
■西武
メットライフドーム(埼玉県所沢市)
■ロッテ
ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市)
■オリックス
京セラドーム大阪(大阪府大阪市)
■ソフトバンク
福岡 ヤフオク! ドーム(福岡県福岡市)
このように、北から南までバランスよく配置されている。しかし、ここに至るまでには本拠地の移転や球団合併など様々な出来事があった。
過去には、今から思うとちょっと信じられないような紆余曲折もあったわけだが、そんなパ・リーグ本拠地の変遷を振り返ってみたい。
※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!
■6球団のうち半分の本拠地が大阪近郊だった「異常な日常」
1949年に近鉄がパ・リーグに加盟してから、1988年に南海がダイエーに身売りするまでの40年弱は、以下のように、パ・リーグ6球団のうち3球団が大阪近郊に本拠地を置く偏った地域構成だった。
■南海(現ソフトバンク)
大阪球場(1950年 - 1988年、大阪府大阪市、現存せず)
■近鉄(オリックスと合併)
藤井寺球場(1949年 - 1996年、大阪府藤井寺市、現存せず)
※大阪球場や日本生命球場を本拠地とした時期も含む
■阪急(現オリックス)
阪急西宮球場(1937年 - 1990年、兵庫県西宮市、現存せず)
当時のパ・リーグは巨人がV9を達成する陰で低迷期と言われていたが、この偏った地域構成によるファンの奪い合いも人気停滞の原因のひとつだったのかもしれない。
もっとも現在のセ・リーグも、京浜地区(東京と横浜)に3球団あるわけだが……。