【プロ野球】ルーキーイヤーに4勝の「伊予ゴジラ」秋山拓巳。目指すは開幕ローテーションと2ケタ勝利! (1/2ページ)
「今年の秋山は違う!」
練習試合、オープン戦と実戦で着実に結果を積み重ね、首脳陣の信頼を厚くしているのが秋山拓巳(阪神)だ。
2009年のドラフト4位で阪神に投手として入団。西条高時代は、「伊予ゴジラ」の愛称のごとく、打者としても高校通算48本塁打を放ったスラッガーでもあった。
ルーキーイヤーに4勝を挙げた秋山は大型新人として期待されるも、その後はプロの壁にぶつかり、大きな体を生かした大胆な投球は影をひそめていった。
しかし壁にぶつかっても、打者への転換はことごとく封印し、投手にこだわってきた。
昨年のオフ、背番号は慣れ親しんだ27から46に変わった。小さな番号から大きな番号への変更は、ある意味、降格処分といっていい。こうして、背水の陣で2017年を迎えた。
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■まずは開幕ローテーション入りへ
開幕ローテーション入りへの道は、秋山にとって甘くはないのは確かだ。
すでに、先発投手として次の4名は確定している。今年も開幕投手が確実なメッセンジャー。2017WBCで奮闘している藤浪晋太郎。昨季、2ケタ勝利を挙げた岩貞祐太。WBCオーストラリア代表との壮行試合で好投した能見篤史。
おそらく秋山はローテーションの5、6番目の枠を次の5名の投手で争うことになる。
そのライバルは昨季4勝を挙げ、よりパワーアップした青柳晃洋。完全復活にかける岩田稔。岩貞に続く若手左腕として期待される横山雄哉。彗星のごとく現れたドラ2ルーキーの小野泰己だ。
2月25日の日ハムとのオープン戦に先発した秋山は、4回を被安打1、7奪三振で零封。この試合はオープン戦の初戦だった。オープン戦の初戦で先発を命じられる投手は、そのシーズンで最も期待される若手が務めることが多い。
首脳陣の期待に応えた秋山は、3月8日のロッテ戦でも5回を投げて被安打2、自責点ゼロの好投を見せる。秋山はこの好投でローテーションの残り枠をかなりの高確率で手繰り寄せたようだ。