石川遼と別れたキャディが松山英樹とラウンドして言った言葉

まいじつ

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“他人のせいにしない”ということは、アスリートの世界では最も重要なこと――。プロゴルファーの松山英樹がそれを証明してくれた。

松山は3月5日に最終日を迎えたWGCメキシコ選手権で戦ったが、25位タイと敗退。同大会の連覇はならなかった。終了後も、「ショットに関してはいいところも出てきているけど…」などと反省しきりだった。だが、世界ランキング4位はキープしており、次のツアーでの仕切り直しを狙う。

「連覇を逃したのは残念ですが、収穫はありました。今回の大会会場は標高2300mの高地にあり、空気抵抗が減るので、ボールの飛距離が自分の想定以上になることがあります。それをどう制御するかが最大の課題でしたが、そこはしっかりとクリアできていました」(ゴルフ専門誌記者)

今大会に松山は、これまでと違う態勢で臨んでいた。松山のキャディを務めたのは、専属の進藤大典氏ではなく、加藤大幸氏だった。加藤氏はかつて石川遼のキャディを務めていた人物だ。

初めてコンビを組んだ松山と加藤氏だったが…

「進藤氏が所用でこの大会を外れるため、現在フリーの加藤氏にお願いしたのです。当初は不慣れなふたりだと心配されていましたが、ラウンドで息は合っていました」(同・記者)

面識こそあったがコンビを組むのは初めてだった両者は、練習ラウンドを重ね、「後は13%なのか、15%なのか…」、「5ヤード刻みの変換表を作ろうか」と、初タッグとは思えないような会話をしていたそうだ。

「加藤氏は、『松山は計算が早い』と感心していました。加藤氏は石川とのコンビを解消した後、女子プロの宮里美香のキャディを務め、彼女も『ショットイメージを的確に教えてくれる』と、その力量を認めていました」(同・記者)

石川が挙げた14勝のうち、9勝は加藤氏がキャディを務めている。しかし石川は「けんかするくらい言い合えないとだめ」と独自のキャディ論をぶつけ、結局、加藤氏とのコンビ解消に至った経緯がある。

プロゴルファーにとって的確なアドバイスをくれるキャディこそが最大の武器となる。進藤氏との契約がまだ残っているため、加藤氏とのコンビは今回限りだが、出会いがあれば、別れもあるのはプロゴルフ界も同じこと。加藤氏が再び松山とコンビを組む日が来るかもしれない。

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