おむつをダシにコンビニのエロ本を攻撃する微妙なジェンダー論|やまもといちろうコラム (1/2ページ)
山本一郎(やまもといちろう)です。昔の日記を読み返していて、酒をガバガバ飲んでいたころ「ビールなんてお茶みたいなもの」という記述がありまして。十数年の時を経て、家族ができて健康を気にするようになってから酒量を10分の1に減らしたいま読み返すと、うわああああああああという気分になるわけであります。人間変わるもんだし、若いって恐ろしいなあと感じるわけでありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ネットで微妙なフェミ系論述を繰り返しているライターの長谷川君子女史という人が、「コンビニはエロ本を売らずにおむつを売れ」というハッシュタグをツイッター上で展開、コピーライティングが秀逸だったためか、それなりに拡散していろんなところで記事になっているようです。
この問題に対する私個人のツッコミとしては、「おむつを売れ」と「エロ本売るな」という全く違う2つのイシューを繋げることの無意味さと、この長谷川君子女史はエロ本が売れる地域のコンビニのユーザーであり、エロ本砂漠地帯の私ら千代田区住民からすると全くピンとこないことです。昔はエロ本売ってたように記憶しているところが軒並みイートインコーナーになってて、コンビニもトレンドや地域柄があるんだよなあと思うわけです。
何より、長谷川君子女史のツイートを見ているとエロ本ヘイト待ったなしな感じのジェンダー論が展開されていたので、おむつなど子育て世代をダシにしてエロ本販売批判をしたいだけなんじゃないかと三兄弟を育てる私は思うわけであります。
実際、おむつ利用全盛期である山本家にとっても、お出かけの際のおむつは大問題なわけですけれども、記憶の限りにおいて子育て7年間を振り返っても、コンビニに走っておむつを調達しなければならなかったのは2回だけ。1回が預け荷物の中にほとんど紙おむつを入れてしまって手持ちのおむつを使い果たした空港で急遽おむつを探したときと、行楽地で連泊している際に持ち込んだおむつを使い果たしたときだけです。ほかのご家庭では頻繁にコンビニでおむつを買わなければならない状況もあるのかもしれませんが、個人的にはまとめ買いして買い置きしたおむつを費消するほうが最終的には楽なので、コンビニはほとんど使いません。
で、たまたまですがFacebookで大学時代にお世話なった人たちが大手コンビニエンスストアの偉い人になっておられ、ほかの本部事情も含めて「コンビニのエロ本やおむつってどういう感じなんですかね」と伺ったところ、結構コンビニも奥が深いなということが良く分かります。複数のコンビニ本部の話をまとめると、だいたい次のような内容になります。