【プロ野球】「長嶋茂雄球場」は2つある!? ネーミングライツ、個人名…。球場名にまつわるエピソード (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■「長嶋茂雄球場」は2つある!?

 次に、個人名を冠した球場名を見てみよう。広く知られているのは北海道旭川市の「旭川スタルヒン球場」だろう。旭川で育ち、戦前、戦後のプロ野球界で通算303勝を挙げた名投手、ヴィクトル・スタルヒン氏の栄誉を称えた球場名となった。以前は巨人の北海道シリーズが開催され、最近では日本ハムが公式戦を開催している。

 「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄氏の名を冠した球場は、実は2つ存在する。一つは長嶋氏が生まれ育った千葉県佐倉市。この地にあるのは「長嶋茂雄記念岩名球場」だ。2013年に長嶋氏が佐倉市市民栄誉賞を受賞したことで現在の名称に変わり、長嶋氏は毎年、野球教室で同球場を訪れている。

 もう一つの「長嶋茂雄球場」は熊本県天草市(旧・熊本県本渡市)にある。「なぜ熊本で長嶋氏の名前が?」と疑問を持つだろう。

 浪人時代の1985年、長嶋氏は日本トライアスロン連盟の会長に就任。同年には第1回天草国際トライアスロン大会が開催され、毎年この地を訪れるようになる。その縁もあって地元の広瀬公園野球場が「長嶋茂雄球場」という名称になった。なお、佐倉市よりもこちらの方が先に命名されている。

 現役選手では今季からDeNAでプレーする田中浩康の名を冠した球場がある。毎年、地元の千葉県柏市で少年野球大会「田中浩康カップ」を開催している縁で、大津ヶ丘中央公園野球場が2015年から「田中浩康スタジアム」という名称となった。

 ほかにも秋田県能代市の「山田久志サブマリンスタジアム」、山形県米沢市の「皆川球場」(元南海・皆川睦雄氏)、山口県周南市の「津田恒実メモリアルスタジアム」、熊本県人吉市の「川上哲治記念球場」と地元の名選手を称えた球場がある。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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