稀勢の里「大逆転V2」を決めた48時間“緊急治療”全内幕!(2)決戦前夜の「作戦会議」で… (1/2ページ)

アサ芸プラス

稀勢の里「大逆転V2」を決めた48時間“緊急治療”全内幕!(2)決戦前夜の「作戦会議」で…

 横綱の土俵入りでは、肩から二の腕、胸回りをガッチリとテーピングで固めて登場。だが、かしわ手は消え入りそうな音だった。

「出番前の稽古では、付け人を相手にもろ手でぶつかったり、左を固めて組んだりと、立ち合いを試していた。一度だけうめき声を上げるシーンがありました。得意の左で突き放すような動きをした時でしたね」(民放局記者)

 14日目の横綱鶴竜戦。星が並んでいた大関照ノ富士は琴奨菊を退け、1敗を堅守。だが稀勢の里は鶴竜にもろ差しを許し、2秒5であっけなく寄り切られた。

「取組後に鶴竜が『当たった瞬間から力が抜けていた』と心配するほどで、誰もが『やっぱりダメか』『怖くて左から当たれないんだな』と口にしていました」(前出・民放局記者)

 支度部屋に戻ると風呂には向かわず、トイレでテーピングを外して会場をあとにした。

 だが、稀勢の里陣営は諦めていなかった。本人が優勝後のインタビューで「いろんな先生方にたくさん来てもらって、必死に治療してもらった。あとはやるだけ、という状況にしてくれた」と感謝したように、決戦前夜までありとあらゆる治療が施されたのだ。

「稀勢の里は付け人に『まだ右手がある。右手1本で戦う』『上(半身)がダメなら(下半身で)動き回ればいい』『寝ていればもう少しよくなる』と話していた」(相撲協会関係者)

 千秋楽の朝は稽古場に降りて、四股を入念に繰り返した。そして前日まで隠していた患部もさらけ出す。報道陣はこの時に初めて、直径20センチほどに広がる赤黒いアザを目の当たりにしたのだった。スポーツ紙記者によれば、

「土俵下で押さえていた個所と微妙に違い、上腕二頭筋あたりのケガらしいことがわかりました。同じ個所を痛めた経験のある親方は『一晩でグッと和らぐケースもある。しっかりと固定さえしていれば、おっつけたり動き回ったりすることはできるんじゃないか。昨日のようにあっさりと捕まらなければ、チャンスがある』と話してくれました」

 照ノ富士との決戦前夜、稀勢の里は部屋付の西岩親方(元関脇若の里)と「作戦会議」を行っていた。前出・民放局記者が語る。

「実は照ノ富士は13日目の鶴竜戦で左膝を痛めていたんです。

「稀勢の里「大逆転V2」を決めた48時間“緊急治療”全内幕!(2)決戦前夜の「作戦会議」で…」のページです。デイリーニュースオンラインは、鶴竜週刊アサヒ芸能 2017年 4/13号稀勢の里照ノ富士相撲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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