【プロ野球】下剋上ペナント開幕!? 波乱含みのスタート。パ・リーグ上位戦線異常あり! (1/2ページ)
開幕3カードが終わり、パ・リーグの順位表を見ると目を疑いたくなる。
昨季、日本一の日本ハムが最下位に沈み、反対に5位だった楽天と6位に沈んだオリックスが首位を争っているのだ。
まだ各チームの対戦が一回りしていないので、両チームの開幕ダッシュは「勢い」や「春の珍事」で終わるかもしれないが、「ひょっとしたら……」という期待も抱かせる戦いぶりを披露している。
今回は下克上を予感させる両チームにスポットを当ててみたい。
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■チーム一丸で勝利に向かう楽天
■首位:楽天(7勝1敗)
開幕4連勝から、1つ負けを挟んで3連勝と波に乗っている楽天。
FAで加入した岸孝之がインフルエンザで開幕戦を回避し、安樂智大が故障離脱と伝えられたときはどうなることかと思ったが、見事なまでの開幕ダッシュを見せている。
好調の要因を挙げると、まずはパ・リーグのホールドランキングに3人が名を連ねるブルペン陣だ。
福山博之とともに、ハーマン(フィリーズから移籍)、森原康平(5位・新日鐵住金広畑)ら新加入選手が、先発から守護神・松井裕樹への間をつなぎきっちりとリレー。勝利の方程式を確立させた。
プロ初勝利を挙げた高梨雄平(9位・JX-ENEOS)も中継ぎとして登板しており、岸が帰ってきた今の投手陣が大崩れすることは考えにくい。
また、打撃陣も好調。なかでも全試合出場している2番・ペゲーロ(打率.370)、5番・銀次(打率.355)、1番・茂木栄五郎(打率.286)に注目だ。
この3人は打率もさることながら、チーム45打点中26打点を荒稼ぎしていて、まさに打線の核として機能している。3、4番が打率1割台に低迷していても勝てるのは、彼らがいるからこそだ。
心配なのは誰かが欠けたときのことだが、岡島豪郎(打率.375)、今江年晶(打率.571)が規定打席到達未満ながら好調。打率2割台ながら千賀滉大から適時三塁打を放った聖澤諒も控えている。打撃陣の層も厚くなった。
投打のやりくりがハマれば、2013年以来の歓喜も夢物語ではないだろう。