フジを超えた?”ミス慶応”を5日でデビューさせたテレ東の快進撃

デイリーニュースオンライン

角谷 暁子 (@no1_MissKeio) | Twitterより
角谷 暁子 (@no1_MissKeio) | Twitterより

 情報番組『7スタライブ』(テレビ東京系・以下同)で、同局の新人アナウンサー・角谷暁子(22)が4月7日、キャスターデビューした。3日に行われた入社式から早5日目という異例の抜擢。このスピード出世は、5月に退社を控えている紺野あさ美(29)の後任のためだ。角谷暁子は緊張の面持ちで「会社の中も迷路のようで迷ってしまうくらいなので、緊張しているのですが、頑張ります」と決意表明し、新人らしいフレッシュさを視聴者へ届けていた。

「テレビ東京の特徴としては、こうした女子アナの扱いが上手いというところがあります。彼女たちのキャラクターをうまく捉えている気がします。女子アナをタレントのように登用することは他局でもありますが、アナウンサーとタレントの線引きが絶妙なのかもしれません」(テレビ誌記者)

 同局で放送されている『SPORTSウォッチャー』に出演している鷲見玲奈(26)が、先月発売された『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で初のグラビアに挑戦し話題を呼んだ。また他にも、大橋未歩(38)や松丸友紀(35)、狩野恵里(30)など、バラエティ番組で独自の持ち味を発揮するアナウンサーも多い。『モヤモヤさまぁ~ず2』の歴代アシスタントをつとめた大江麻理子(38)は、報道局の在籍となった現在も、『ワールドビジネスサテライト』でメインキャスターして活躍中。こうした女子アナ達の活躍は、同局が持つ“企画力”が大きな要因になっているという。

■業界内からも好かれることも勢いの要因

「バラエティ番組では『家、ついて行ってイイですか?』『ゴッドタン』など、ぶっとんだ企画を放送する番組を生みだしています。蛭子能収(69)と太川陽介(58)の絶妙なコンビによる『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』も、長年の人気シリーズとなりました。近年テレビ業界では、NHKも企画力において評価されているという面もありますが、テレ東の場合は、スポンサー制限がある中でも、その間を上手くくぐりぬけたテレビマン達の姿勢が人気に繋がっているのかもしれません」(前出・テレビ誌記者)

 また企画力はバラエティだけでなく、ドラマにも活かされているようだ。今年3月まで放送されたドラマ『バイプレイヤーズ』では、遠藤憲一(55)や大杉漣(65)、田口トモロヲ(59)といった名脇役俳優たちをメインキャストとして起用。本番組も企画力の勝利であり、業界内でも大きな反響を呼んだという。

「最終回ゲストとして、女優の天海祐希(49)が出演したのですが、これは天海が『出たい!』と希望した“逆オファー”だったとも言われています。こうしたタレントが自ら出たいと思えるような番組を生みだせることも、テレ東の勢いの秘訣でしょう。テレ東内では“フジテレビに追いつけ追い越せ”というスローガンがあるとも言われ、攻めの姿勢を取り続けてている。これまで言われてきた在京4大キー局の構図が変わる日も、近いかもしれませんね」(前出・記者)

 一方でフジテレビは視聴率低迷が続き、看板でもあった月9ドラマも今や役者たちから出演を敬遠されている状態だ。「フジテレビに追いつけ追い越せ」のテレ東と、様々な問題を抱えるフジテレビ。じきに両者の明暗が分かれる日も近いのかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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