沢尻エリカ『母になる』ジャニーズJr.の”棒演技”が意外と好感で10.7%

デイリーニュースオンライン

母になる|日本テレビ公式サイトより
母になる|日本テレビ公式サイトより

 沢尻エリカ(31)が主演を務める「母になる」(日本テレビ系)第2話が19日に放送され、平均視聴率10.7%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。ダラダラとしたテンポが最後まで続き、視聴者から見放されたと思っていた初回から、わずか0.1%しか落としていない。それだけ注目度の高いドラマだと言えよう。

 第2話では、初回謎に包まれたままであった陽一(藤木直人)の現在や広(道枝駿佑)の過去が次々と明かされていった。時折挟まれる広と麻子(小池栄子)の関係性は、ミステリーチックで非常に面白い。

 今回は、広と再会した結衣(沢尻エリカ)を中心に、「母親とは何か」がしっかりと描かれていた。ずっと探し続けていた自分の息子が見つかったと分かれば、つい甘やかしたくなる気持ちも分かる。それでも、甘やかすことで子どもをダメにしてはいけないという葛藤をしっかりと表現できていたのではないだろうか。

 また、一部では酷評を受けているジャニーズJr.の道枝駿佑は、今回の広役にハマってきた感がある。その理由は、見た目にもあるのだろう。線の細い体、どこか儚げな表情は、ジャニーさんお気に入りの”成長しきっていない男の子”という印象だが、それが「施設に預けられた子ども」というイメージとマッチしているように思う。また、棒読みと思われた演技も、広にとっての母親(麻子)からの言いつけを守って結衣と接していたとしたら、たどたどしい言い方になっても仕方がない。つまり、今作だけは棒演技も広を演じるにあたって、一役担っているということだ。

 一方で、この展開に水を差すのが陽一の周りにいるトンデモない人間だ。まず、一緒に暮らしているのかそうでないのか分からない琴音(高橋メアリージュン)。このストーリーにここまで荒々しい女性が必要な意味が分からない。それに、柏崎オートは前回の話で休店していたと記憶しているが、収入はどこで得ているのだろうか。働いている様子もなく、甲斐甲斐しく陽一の世話をしている関係性も不明だ。陽一に気があるのかと思っていたが、結衣の元に笑顔で陽一を送り届けたことで、ますます分からなくなった。

 さらに、それに続くのが西原夫婦。陽一の職場の上司というだけの設定で、教授はあそこまで介入するだろうか。木野(中島裕翔)が陽一の実家を訪れた際、必死の形相で押しかけてきた時は「まさか陽一の母とデキたのか?」と思ったほどだ。結局、莉莎子(板谷由夏)と上手くいっている様子だったが、陽一の周りにいる人間は、他人の家族のことに首をつっこみすぎだ。ここでも前回と同様に不要と思われるシーンを挟んでしまった感は否めない。

 そんな中で、最大の見どころはやはり広に宛てた麻子の手紙だ。広の前に結衣が現れた場合の対策がつらつらと書き綴られており、広の母親としての自信と、結衣に対する牽制が垣間見えた。ここでいくつかの疑問がわく。広とどんな生活を送っていたのか?なぜ今、麻子は一緒に暮らしていないのか?急に離れることになったのはなぜか?そもそもなぜ9年前、広は麻子のアパートの隣の部屋にいたのか?これらは、家族の再生ドラマの中の「裏テーマ」として今後明かされていくはずだ。

 再び一緒に暮らしていくことを決意した結衣と陽一。今後、広と一緒に暮らしていくことで、家族の再生を描いていくことになるのだろうが、それよりも気になるのは『一体麻子は何を考えているのか』ということだ。ぜひ、小池栄子には闇に満ちた麻子の怪演を期待したい。

※4月19日(水)22:00~日テレ「母になる」主演:沢尻エリカ

文/吉本あや

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