北朝鮮危機より内部抗争が大事?民進党がいよいよ消滅へ秒読み段階

デイリーニュースオンライン

Photo by Korean Central Television
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 4月15日——。最初のXデーはなんとか、過ぎ去った。

 独裁者・金正恩(キム・ジョンウン 33)が率いる北朝鮮に対して、強硬姿勢を強めている米国。開戦への緊張が高まる朝鮮半島で、北朝鮮が6度目の核実験に踏み切ると思われた日だった。

「金正恩の祖父、金日成生誕105年に合わせて挑発に出ると思われましたが、行われたのは軍事パレードと、すぐに爆発したミサイル発射だけ。米国が示すレッドライン(注1)では無いため軍事攻撃には至らなかったが、危機が去ったわけではない。朝鮮人民軍創設85周年の4月25日か、新月の27日(注2)が次のXデー候補という声があります」(軍事に詳しいジャーナリスト)

 一方では韓国内の米韓軍配備の薄さから、カール・ビンソン空母打撃群などの派遣(注3)はあくまでも脅しであり、米国は中国によって北朝鮮の核が無効化されるのを待っている、という見方もある。つまり米国による軍事攻撃は当分無い……と。

 無論、そうだとしても金正恩が存在し、朝鮮半島が米中の睨み合い(注4)の最前線である限り、日本の危機的状況は変わらない。緊張感を持って対応を続けるべきなのだ。

「はっきり言って、今この現在は安倍政権の粗探しをする時ではない。外交の危機。ここは与野党関係なく、国難に対応する時。与野党の対立は、その後でいい」(民進党・今井雅人衆院議員・55)

 まさに正論。——ただし今井議員にそれを言う資格があるのか? 例の森友学園問題で、無理スジの粗探しで国会を空転させた主犯の一人ではないか。

■民進党内の小さな戦争はもはや”お家芸”

「お前が言うな!」や「ブーメラン」は、もはや民進党とは切っても切り離せない言葉。いい加減、改めればいいものを本人たちに自覚が無いから、批判が止まない。自らを棚に上げて(注5)相手だけを攻撃する二重基準の発言は、多すぎていちいち挙げるのも面倒なほど。

 しかし<国会の騒ぎ屋>という意味では安定していた民進党が、ざわついて来た。まず松野頼久元官房副長官(56)が新派閥を旗揚げし、ついで長島昭久元防衛副大臣(55)が離党を表明。ほぼ時を同じくして細野豪志代表代行(45・注6)が辞表を提出して代表代行の座から降りた。それぞれ言い分や狙いは違えども、共通しているのは蓮舫代表(49・執行部)への不満だろう。

 かくして戦争の危険すらある国難に際しても、くだらない追及で国会を貶めて税金を浪費。あげくは各自の延命を狙った分裂騒動の連発で、民進党に対する国民の我慢も限界に達している。党公式サイト内の「身の周りの税金ムダ遣い情報をお寄せください」というフォームには、「民進党」「おまえら」という指摘が殺到したのも、むべなるかな。結果、

・民進党支持率6.6%(−1.8%)
・自民党支持率42.5%(+4.5%)

 結党以来、最低の支持率となったのも当然だ(注7)。最大の支持母体である「連合」とのすきま風も吹いている民進党には、大げさではなく消滅の危機が迫っていると言える。

「どういう形で党のガバナンス(注8)を維持していくのか。所属議員の士気をどうやって高めていけるのか。それはまさに私の責任の存するところ。今回のことを契機にもう一度考えたい」(蓮舫代表)

 ……そもそも、ご自分の国籍すらガバナンスできない貴女には無理なんですよ。

(注1)レッドライン…核実験、ICBM発射実験の実行か、日韓への攻撃。
(注2)新月の27日…闇に紛れて爆撃しやすいから、と韓国内で噂が広がっている。
(注3)空母打撃群派遣…なぜかインド洋を経由。朝鮮半島に到着するのが4月末と見られている。
(注4)米中の睨み合い…ロシアも割って入る気満々だ。
(注5)棚に上げて…自民党の誰かを批判すると、かつての自分もその批判に該当する言動が出てくる。コントのようだ。
(注6)細野豪志…いつまでも「山本モナと不倫していた」と言われる男。
(注7)最低の支持率…産経新聞とFNNの合同世論調査。朝日新聞、NHK調べでも、ほぼ同様の低さ。
(注8)ガバナンス…ここでは管理、統治の意だろう。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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