何も決められない都知事?小池百合子、自分ファーストの”危うい正体” (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

Photo by Pixabay(写真はイメージです)
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 何をやっても後押ししてくれた強い追い風が、ピタリと止まった。前へ進んでいたように思えたのは背中を押されていたからであって、いざ風が止まったら一歩も進んでいないことが丸見えに。こんなはずでは——。

 忖度(注1)するに、いま小池百合子・東京都知事はそんな心境ではないか? 昨年夏の都知事就任以来、国民的いや国際的ヒロイン(注2)として称賛と支援を一身に受けてきた彼女だが……風がやんだ。いや逆風になりつつある。

 <何も決められない都知事>との声が、日増しに高まっているからだ。

「小池都知事は石原慎太郎・元都知事や都議会のドンを敵に仕立てては、彼らの不透明性を突いた喧嘩を仕掛けてエンタメ的人気を博してきた。しかし法的に筋が通った引き継ぐべき政策まで否定し、理由も説明できないのだから民主的とは言えない」(政治ジャーナリスト)

 その最たるものが、築地市場の豊洲への移転問題だろう。移転延期を打ち出した小池都知事だが、その理由が「(豊洲は)安全かもしれないが安心じゃない」というワケの分からないもの。安全性において問題が無いと認めながらも、<安心>という抽象的な感覚を持ち出して移転NOとは、全く非科学的だ。

 前鳥取県知事の片山善博氏も、こう指摘する。

「小池(都)知事がコンプライアンスや説明責任、情報公開の徹底という(彼女が掲げた)基本路線から自分自身は除外しているのではないか」(注3)

 おそらく小池都知事は、豊洲移転決定の「デュープロセス(注4)に問題がある」と言いたいのかもしれない。もちろん少なからず伏魔殿だった都議会に切り込んでいった功績を否定はしない。しかし都知事というリーダーがいつまでも先頭で取り組むテーマではなく、然るべき機関に任せればよい。

 会社に譬えれば新任社長がやるべきは業績を伸ばし、社員の生活を守ること。「前経営陣が負債を残したので仕事はしません。彼らの責任追及を先にします」などと言い出す社長はいない。そんな会社があれば、潰れるだろう。

 豊洲移転延期に伴う維持経費は、すでに100億円を超えている……。

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