【プロ野球】なぜ守備に不安の高山俊(阪神)がセンターに。外野陣のシャッフルからセンターラインの将来像が見えた (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

なぜ守備に不安の高山俊(阪神)がセンターに
なぜ守備に不安の高山俊(阪神)がセンターに

 ペナントレース中に外野の布陣が「1度にシャッフル」され、それぞれのポジションが変わったことは、これまであまり記憶がない。

 その異例ともいえるシャッフルが行われたのは、6月6日の阪神対オリックスでのこと。阪神のスタメン発表の際に「1番、ライト糸井」、「3番、センター高山」、「4番、レフト福留」とコールされ、スタンドのファンを驚かせた。

 これはただのシャッフルではない。阪神のチーム方針が大きく動いたことを示すものだ、と筆者は睨んでいる。

 なぜ、この時期のシャッフルしたのだろうか?

 阪神は開幕から広島に肉薄し、一時は首位に立った。その原動力は、FA加入の糸井嘉男、最年長の福留孝介、復活した鳥谷敬のベテラントリオによるところが大きい。

 しかし、交流戦に入り、糸井は左太もも裏を痛め、万全の状態ではない。福留も疲労からか調子は下降気味だ。

 そこで首脳陣は、ここぞとばかりに外野陣のシャッフルに動いた。

 ただの一過性のものではない今回のシャッフル。将来を見据えた阪神のチーム方針をセンターラインの構築という観点から迫る。

※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!

■守備力に不安要素を残す高山をあえて中堅起用

 今回のシャッフルで注目したいのは、中堅に高山俊を配置したことだ。

 中堅といえば、外野の要。守備隊形のセンターラインを担う重要なポジションだ。

 ここに、あえて守備に不安要素を持つ高山を配置した。この采配は苦渋の決断というより、将来の伸びしろに期待した感が強い。

 2年目のジンクスなのか、今シーズンの高山は持ち前の打撃で好不調の波が大きい。糸井、福留がここにきて不調気味のため3番に起用されているものの、まだまだ絶対的な信頼を得てのクリーンアップではない。

 また、中堅の守備力だけを見れば、中谷将大が上だ。

 高山の中堅起用は、「高山こそ将来の主軸となる選手」と首脳陣が認めたと解することもできる。

「【プロ野球】なぜ守備に不安の高山俊(阪神)がセンターに。外野陣のシャッフルからセンターラインの将来像が見えた」のページです。デイリーニュースオンラインは、高山俊野球太郎プロ野球阪神スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧