シンシン出産でから騒ぎ? 中国の外交武器パンダに秘められた密命 (1/2ページ)

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シンシン出産でから騒ぎ? 中国の外交武器パンダに秘められた密命(※写真はイメージです)
シンシン出産でから騒ぎ? 中国の外交武器パンダに秘められた密命(※写真はイメージです)

 <客寄せパンダ>とは、よく言ったものだ。

 先日、上野動物園のジャイアント・パンダ、シンシンが赤ちゃんを出産。まだまだ未熟な状態、かつ前回(注1)は生後6日で死んでしまったため予断を許さないが、地元を中心に何度めかのパンダブームが巻き起こっているのだ。

 デパートはアドバルーンや垂れ幕で赤ちゃんパンダ誕生を祝い、関連グッズを続々と販売。老舗レストランの精養軒には、<パンダプレート>なる2400円の特別メニューが登場したという。動物園の入園料収入、観光客の増加、関連銘柄の株価上昇などを加えて、都内だけで経済効果が約270億円に上るという試算もある。赤ちゃんの様子やシンシンの産後の肥立ちまでが逐一報道され、まさにパンダさまさま。

「昭和の大名人、六代目三遊亭圓生師匠が亡くなった翌日、新聞では同じ日(注2)に死んだランラン(パンダ)の記事の方が大きかった」

 とは落語家がよく言う嘆き節なのだが、1972年にカンカンとランランの二頭が初めて上野にやって来て大フィーバーに沸いて以来、パンダは日本人にとって特別な動物であり続けた。コロコロした体型に、クマ科(注3)なのに竹や笹しか食べない(注4)大人しいイメージ。そして何回見ても不思議な白と黒の体毛の絶妙のバランスで、誰もが目尻を下げてしまう可愛らしさだ。愛されて当然の存在と言える。

 しかし日本には棲息していない希少動物。パンダはどこから来たのか……そう、中華人民共和国だ。そもそも日本にパンダ送られたのは、1972年の日中国交正常化を記念して、だった。

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