【プロ野球】岡田明丈ら若手先発陣が芽吹く広島が快走。先発ローテーションとチーム順位の関係。セ・リーグ編 (1/2ページ)

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岡田明丈ら若手先発陣が芽吹く広島が快走
岡田明丈ら若手先発陣が芽吹く広島が快走

「野球は投手から」とは昔から伝わる野球界の格言の一つだ。今シーズン、各チームの先発ローテーションの出来・不出来はチーム成績にどう影響しているのだろうか。

 交流戦までのデータを元に、先発ローテーションと順位との関連性を、リリーフ陣にも目配せしながら探ってみたい。前回のパ・リーグ編に続き、今回はセ・リーグ編。

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■広島:ジョンソン、黒田の不在をものとせず

 2年連続のリーグ優勝を目指す広島。昨シーズン限りで黒田博樹が現役を引退し、先発陣の大きな補強はなし。そのため、投手陣の弱体化が予想されていた。そして迎えた開幕戦、ジョンソンが4回途中7失点ノックアウトで敗戦投手に。不安が現実になるかと思われた。

 しかし、2戦目から引き分けを挟み10連勝。そのうち7勝は先発投手に勝ち星がつくなど、先発陣が奮闘。不安は杞憂に終わった。

 なかでも、2年目の右腕・岡田明丈の躍進がめざましい。交流戦前で昨シーズンの4勝を超える5勝をマーク。黒田の穴を埋める働きを見せた。

 また、開幕序盤はドラフト1位の加藤拓也が踏ん張り、加藤の離脱後は4年目の中村祐太がその代わりを担うなど、新鮮な投手たちがそれぞれの役割を果たしたといえる。

 リリーフ陣を見るとクローザーの中崎翔太が4月上旬に登録抹消されたが、今村猛が穴を埋めた。セットアッパーのジャクソン、ブレイシアの両外国人投手や薮田和樹、中田廉も役割を果たしている。

 田中広輔、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也、安部友裕、エルドレッドら野手陣に目を奪われがちだが、離脱したジョンソン、引退した黒田という両エースの不在を皆で乗り切った投手陣の活躍も、リーグ首位の要因になっている。

■阪神:好調の要因はリリーフ陣の安定にあり!

 金本知憲監督になって2年目のシーズンとなる阪神。開幕から好調をキープし、広島との上位争いを繰り広げている。野手陣では新加入の糸井嘉男、ベテランの福留孝介、鳥谷敬ら主軸が活躍。さらに、若手の中谷将大、高山俊らもある程度の結果を残し、打線は好調だ。

 一方、先発投手陣を見てみると開幕投手のメッセンジャー、ブレイク候補の秋山拓巳が序盤から結果を残しているものの、藤浪晋太郎、岩貞祐太、能見篤史らは今ひとつ。そんな状況にも関わらず、上位に踏ん張っているのは安定感抜群のリリーフ陣にある。

 守護神のドリス、セットアッパーのマテオに加え、昨シーズンは1軍登板のなかった桑原謙太朗が試合終盤を制圧し、勝利を収めている。なかでも桑原の活躍は目覚ましく、交流戦前の時点で3勝1敗9ホールド、防御率1.27とキャリア最高の成績を上げている。今季は「JFK」ならぬ「KMD」で優勝を狙う。

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