【プロ野球】今季、すでに3回。ヤクルトはルーズベルトゲーム好き! 最下位でも12球団一面白い試合を演出中 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■ルーズベルトゲームが両リーグ最多の3回

 8対7のスコアで決着するルーズベルトゲーム。今シーズンのルーズベルトゲームは以下のように4回記録されている。

4月26日:中日 7対8 ヤクルト
5月4日:広島 8対7 中日
5月10日:ヤクルト7対8 広島
6月23日:ヤクルト 8対7 DeNA

 このデータからわかる通り、ヤクルトはルーズベルトゲームを3回戦い、2勝1敗。これは両リーグ最多の数で、ポジティブに考えると最もおもしろい試合を演出しているチームといえる。

 また、パ・リーグでは1試合も起こっていない。パ・リーグのどの球団よりも、おもしろい試合を見せているともいえる。あくまで、ルーズベルト大統領に言わせれば面白い、ということになるのかもしれないが……。

 ただ、ルーズベルトゲームが打ち合いながらの一進一退、とういワクワクする展開になることは間違いない。よって、面白いゲームを期待したファンの足が自然に球場へと向かう……そういうことなのだ。

■ブキャナンの5失点は「はじまりの合図」

 今シーズンから加入した新外国人投手のブキャナン。開幕からローテーションを守り、4勝3敗、防御率2.60と安定した投球を見せている。そのブキャナンが5回5失点(自責点5)でマウンドを降りた試合が2試合ある。

 4月26日の中日戦と6月23日のDeNA戦だ。ブキャナンにとって5回5失点は大乱調。先発投手としての役割を果たすことができずに降板することは、さぞ屈辱だっただろう。

 だが、この2試合は味方打線の奮起があり、ともに延長戦の末に8対7で逆転勝ち。ブキャナンは打ち込まれながらルーズベルトゲームを演出していたのだ。

 ここ最近、神宮球場ではリードを許していると8回、9回を待たずして帰る観客も増えた。今季もエース級の働きを見せているブキャナンが降板したら帰りたい気持ちにかられるファンが出てくるのはわかる。

 しかし、ちょっと待ってほしい。ブキャナンの5回5失点はルーズベルトゲーム開始の合図なのだ。ほかの先発投手が5回までに5点前後の失点を喫するときも然り、かもしれない。であれば、最後まで声援を送り、勝利を見届けようではないか。きっと、おもしろい試合を見せてくれるはずだ。

(成績は6月27日現在)

文=勝田聡(かつたさとし)

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