勝てない巨人「球界盟主の深すぎる闇」 (1/4ページ)

日刊大衆

勝てない巨人「球界盟主の深すぎる闇」

 打てない、守れない、抑えられない。常勝軍団だったジャイアンツが崩壊した最大の原因はどこにあるのか!?

 球団新記録となる13連敗を記録した後も浮上のキッカケがつかめず、5位に低迷する由伸巨人。首位をひた走る広島に一矢報いようと、敵地に乗り込んだ7月4日からのマツダスタジアム3連戦では、なんとか勝ち越すことはできたものの、中4日でエース・菅野智之を無理やり起用するなど、その代償は少なくなく、後半戦への悪影響が懸念される。

「2勝しても、いまだ広島との差は15。優勝は絶望的、Aクラス入りも困難と言える状況です。後半戦に向けて、確実な戦力増が見込まれているわけでもなく、ドロ沼に落ちた巨人は、このまま暗闇の中をもがき続けるしかないのかもしれません」(スポーツ紙記者)

 それにしても巨人はなぜ、このような深い闇に陥ってしまったのか。本誌は今回、その原因を徹底的に検証する。

 奇しくも、このタイミングで出た巨人OBのインタビューに、原因の一つがある。かつて巨人軍で4番を打った清原和博氏が、スポーツ雑誌『Number』(6月29日発売号)で、独占告白を行ったのだ。彼は、薬物に溺れた自らの弱さを反省しながら、巨人軍時代の重圧に言及している。

 <ジャイアンツに入ってからは長嶋(茂雄)監督のもとで、松井(秀喜)もいましたし、まあ、負けて叩かれるのは自分ですから。(マスコミは)長嶋監督の悪口を書くわけにもいかないでしょうし、松井の悪口を書く人もいないですし、負ければすべて僕のせい、みたいな>

 清原氏が感じていたのは、巨人軍が「球界の盟主」であるがゆえの、他球団とは比較にならない重圧。もちろん活躍していれば、称賛されるが、打てなくなった場合の風当たりは、“外様”に対してのほうが強くなる。そして、「結果を残せなくなると使い捨てにされてしまうのが、これまでの巨人のやり方でした。実力の世界と言ってしまえばそれまでですが、厳しい世界です」(元巨人V9戦士で野球評論家の黒江透修氏)

 広島、日本ハムを渡り歩き、現役最後のシーズンを巨人で過ごした金石昭人氏も、巨人では他球団では感じなかった計り知れない心理的プレッシャーを感じたと証言する。

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