橋下徹vs.有田芳生の”国籍提示”と”ハシシタ”を巡っての抗争|やまもといちろうコラム (1/2ページ)

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大阪都構想の頓挫で退く橋下市長の後任は誰に!?
大阪都構想の頓挫で退く橋下市長の後任は誰に!?

 山本一郎(やまもといちろう)です。ネットには良い炎上と悪い炎上があって、良い炎上というのは論争を通じて物事の理解が深まったり、あまり語られなかったことが表面化して行動が糺される他山の石となるようなものを言います。

 今回の橋下徹さん(48)と有田芳生さん(65)の論争はまさに良い炎上に位置付けられるべきもので、もちろん話の発端はしょっぱいところですが、そこから議論でのダブルスタンダードや人権活動の内容についての是非まで発展し、興味深いエッセンスが入ってきました。ある意味で、これは意義深いのではないでしょうか。

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 話としては、いま話題となっている民進党代表の蓮舫女史(49)の二重国籍問題で、これを出す出さないの議論であって、民進党比例で参議院議員となっている有田さんからしますと「村田蓮舫さんの国籍を出させることは人権的によろしくない」という、そこまで見れば妥当な発言をネットでしたことがスタートです。

 一般論でも個別論でも、誰かのプライバシーに当たる国籍の開示を求めるのは妥当ではないし、一部で言われているような二重国籍状態で国会議員に立候補すること自体は違法とはいえないのはすでに多くの論客が指摘している部分です。ただ、論点はそういう政治家が、例えば野党第一党の代表・党首をしているのが望ましいのかとか、国籍について二転三転する説明は誠実だったのかどうかといった、ある種の「政治家としての資質の問題」にいろんな懸念が投げかけられたわけであります。私も先週この連載でちらっと書きましたが、本来であればそこまで大きい問題ではなかったのに、政治家になるキャリアの前からグラビアや芸能活動で国際性を売りにしていた蓮舫女史のネタがクローズアップされるのは本人も想定していなかったんだろうなあと思います。

民進党・蓮舫代表”二重国籍”で戸籍出す出さない攻防を見る側の心情|やまもといちろうコラム

 有田さんはその辺も踏まえて「人権的にどうなのよ」って話をしたわけなんですけど、そこへ橋下徹さんが「俺は出自について散々報じられたけど、自称人権派は誰もその報道を批判しなかった」って切り返して来たらそりゃ説得力はあります。実際、人権派は当時目の敵にしていた橋下さんへの醜聞報道で人権よりも立場を守っていたわけでね。

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