【高校野球・宿命のライバル】再戦希望! 敬遠騒動の早稲田実対秀岳館ほか甲子園で見たい4つの対決 (1/2ページ)
全国各地で幕を開ける夏の高校野球地方大会。高校野球ファンの焦点はやはりライバル校対決だろう。今年はどんなドラマが待っているのか。
週刊野球太郎では連載『絶対に負けたくない。高校野球・宿命のライバル対決はコレだ』で、熾烈に覇権を争う12組のライバル校を紹介してきた。
最終回は「2017年・甲子園で見たい編」ということで、今夏の甲子園で“再戦”してほしい因縁のライバル校を4組、紹介したい。
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■星稜(石川)vs 明徳義塾(高知)
1992年夏の甲子園、星稜・松井秀喜(元ヤンキースほか)への5打席連続敬遠で有名なこのカード。甲子園大会の歴史に残る“スタンド大荒れ試合”として知られるが、両校ともに甲子園常連校でありながら、未だに再戦はない。
しかし、実は2016年の1月、両校は全国高校サッカー選手権の準々決勝で相まみえ、星稜が3対0で明徳義塾を下した。選手たちは1992年には生まれておらず競技も違うが、そこは当然、意識する相手。
対戦前にコメントを求められた松井氏は「競技が違うよ」と苦笑いだったが、星稜イレブンは「絶対に負けられない」「サッカーに敬遠はない」と気合いの入ったコメントを残し、大先輩の悔しさを胸に全国の晴れ舞台でライバルを破った。
サッカーでこれだけの盛り上がりなのだから、甲子園ではもっとすさまじいことになるはず!
■秀岳館(熊本)vs 早稲田実(西東京)
敬遠絡みでにわかに“因縁カード”の様相を呈してきたのはこの両校。今年5月に熊本で開催された招待試合でのことだ。秀岳館が4点リードで迎えた9回表。2死走者なしから秀岳館の鍛治舎巧監督は2番・雪山幹太を敬遠するようバッテリーに指示。3番・清宮幸太郎との勝負を選んだ。
清宮の結果は一塁ゴロ。スタンドは最後にもう1回、清宮の打席を見られて大盛り上がりだったが、早稲田実にとっては屈辱的な采配。早稲田実の和泉実監督は厳しい表情で仁王立ちし、清宮も首を傾げながら不満の表情。敬遠された雪山は涙を流した。
早稲田実の反応に鍛治舎監督は反省しきりだったが、そこにはチーム育成を考えた勝負師たる思惑もあっただろう。甲子園で再戦することになれば、この因縁が早稲田実の闘志に火を点けそうだ。