【ジャニーズの入り方】オーディション内容や応募方法の裏ワザ|平本淳也のジャニーズ社会学 (1/5ページ)

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Photo by Pixabay(写真はイメージです)
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 ジャニーズ出身で良かったと思うことは多々ある。他のプロダクションと比べたらその扱いも全く異なってくる。例え大手のナベプロやホリプロ、田邊さんのところやエイベックスにアミューズの音楽系、あるいは吉本や太田プロであっても、そこに居ただけではなんの印象も持たれない。そもそもある人物を説明する際に「元ナベプロ」や「元アミューズ」なんて表現はしない。

 元ジャニーズ、ジャニーズ出身というだけでそこそこの扱いがなされてしまうのがジャニーズの特徴だ。他にはない印象を与えられるし、インパクトもある。もっともデビューしてタレントとして成功すれば尚更のことだが、ジュニアでも相当に強い立場が与えられる。それだけにジャニーズの育成方式も独特だ。

 そもそもジャニーズJr.というのは「タレントの名称」でグループやユニットを示している。よく誤解されるのだが、彼らは「研修生」ではなく、ジャニーズに入った時点でジュニアというグループの一員で、その扱いはタレントとなる。もちろん、ジュニアというだけで相当の”仕事”にも恵まれ、月収で50万円を超える中学生がザラにいる。

 僕らの時代でもそこそこもらえた。1ステージのギャラは3000円くらいから1万円までが相場で、選抜メンバーとして踊るときは最高で1ステージ3万円にもなり、中学生としては金持ちの気分になれたものだ。

 僕の場合はジャニーズの合宿所で掃除をしたり、テレビ局で荷物を運んだりとジャニー喜多川さんのお手伝いをするだけでも万単位のお小遣いがもらえた。同時に周囲からも「ジャニーズのタレントってすごい」という高い尊敬も得ていた。ジャニーさんは、「ユーはうち(ジャニーズ)のタレントなんだから、タレントらしくしてほしい」といった具合に”ジャニーズの一員”という責任感をもって行動しなさいとよく言われていた。それだけでも単細胞の少年は嬉しくなり、より強く頑張るものだった。

 周囲には芸能界を目指して頑張っている友人も何人かいたが、それはいずれも劇団やスクールといった、いわゆる「金がかかる」ところで、しかも年で数十万から修了まで数百万円という高額な研修費用が当然とされていた時代だった。今でもそういったタレントスクールは多く存在するが、ジャニーズの場合は昔も今も(払う)お金はかからないし、入った時点でタレントだ。仕事ももらえてギャラももらえてファンからのプレゼントも大量。自分に人気があるような気がして幸せな満足感も手にすることができる。

 しかも与えられる舞台は、スタジアムや大ホールといったビッグなステージ。そこで歌ったり踊ったり、憧れの先輩たちのドラマや映画にご一緒させてもらえたり、こんな夢のような世界が本当にあったのか、と心の底から感じることになる。まさにジャニーズならではの環境であり、そして選ばれた人間だけの特権ともいえる処遇だ。そこで今回もリクエストが多い「ジャニーズの入り方」を書いてみよう。

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