ブルズの英雄・マットフィールドがライオンズFWコーチ就任 再び師のもとへ

ラグビーリパブリック

 2年連続でスーパーラグビー準優勝に終わったライオンズに、世界最高のロックと呼ばれたレジェンドがスタッフとして入閣した。南アフリカ代表とブルズでキャプテンを務め、数々の栄冠を手にしてきたヴィクター・マットフィールド(40歳)が、FWコーチに新任することが8月10日に公式発表された。

 2013年から5シーズン指揮してきたヨハン・アッカルマン ヘッドコーチが2017年大会を最後に退任し、息子のFL/NO8ルアン・アッカルマンとともにグロスター(イングランド)へ移籍したため、アタックコーチを務めてきたスワイス・デブラインがライオンズの新ヘッドコーチに昇格。最初の仕事が、マットフィールドをコーチングスタッフに加えることだった。

 ブルズの主将としてスーパーラグビー優勝を3回遂げているマットフィールドは、ブルージャージーのイメージが強いが、かつて、ライオンズの前身であるキャッツでプレーしたことがある。20代前半にグリクアスに在籍していたときはデブラインの指導を受けており、そのときから信頼関係を築いている。

 シニア選手としてのマットフィールドのキャリアは1998年にブルーブルズで始まったが、翌年、グリクアスのヘッドコーチに就任したばかりのデブラインに誘われて移籍し、それから大型ロックの才能は開花していった。

 マットフィールドはライオンズコーチ就任会見で、「ほとんどデジャヴだ。21歳のときにスワイスから声をかけられてグリクアスに加入したのをまだ覚えている」と当時を思い出しながら語った。2011年に一度引退して2014年に再びプレーヤーとして復帰する前はブルズでコーチを務めていた時期もあるが、指導者としての本格的な歩みはこれから始まるのかもしれない。2016年にノーサンプトン・セインツ(イングランド)でのプレーを最後にブーツを脱いだあとは、テレビでラグビーの解説者などをしていた。「今回、彼から再び電話をもらったとき、いまがまさに踏み出すときだと感じた。彼らはここ2、3年の間に多くを達成した。そして、私は学ぶためにここにいる。彼らがしていることに私が何かを加えられればと思う」

 マットフィールドは南ア代表として2001年から2015年にかけて127キャップを重ね、2007年ワールドカップ制覇、2004年と2009年にはトライネーションズ(現 ラグビーチャンピオンシップ)のタイトル獲得に貢献した。ブルズでは2007年にスーパーラグビー初優勝、2009、2010年と連覇を果たし、国内大会のカリーカップでも3回頂点に立つなど、ウイニングカルチャーをよく知る人物である。

 若い新任のコーチであるマットフィールドは、現在開催中のカリーカップが終わるまで、コンサルティングをベースにライオンズの選手たちを見ていく。

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