腎臓の機能低下の可能性も… 重大病が潜む足の“むくみ”のサイン(2) (1/2ページ)

週刊実話

 都内で電化製品を取り扱う会社部長の金森光史さん(51歳=仮名)は、基本的には終日、社内で仕事をしているという。朝9時に出社するとサンダルに履き替え、夕方、退社時に靴を履く。
 ところが、帰る時に履く靴が明らかにきつくなった。家を出る時は靴ベラがなくても履けたものが、靴ひもを緩め、靴ベラの使用が不可欠。手で触ると、靴下のゴムが当たる部分から足首、甲にかけて、腫れ上がったようにむくみがあるのが分かったという。
 「そんな状態がしばらく続いていたため、自宅近くの病院に行き診察を受けたところ、診断は“腎不全の疑い”だったのです。即、血液検査から心電図、レントゲン、尿検査と検査が続いて、さらに心臓、肝臓から腎臓の働きまで検査されました。まさかここまで大事になるとは思いませんでした」(金森さん)

 結果は、やはり腎臓の働きが悪いためにむくみが生じているとのことで、腎不全の治療が必要と判断されたという。腎臓は体の中の余分な体液を尿として体外に出す働きをするが、その働きが悪くなっていたのだ。
 「金森さんの場合、体の中の体液が増えすぎ、血管の外にも多く溜まるようになってしまったため、むくみが発症した。この腎不全を放置すれば、むくみどころか重大な病気につながる恐れもあったのです」(専門医)

 むくみの原因となるのは、前述の通り、高血圧などが挙げられるが、その背景にあるストレスも無視できない。
 東京社会医学研究センターの研究員はこう言う。
 「血圧が高い状態が続くと腎臓の働きが悪くなり、排泄できる塩分量が減って体液の中に塩水が溜まる。これがむくみを引き起こします。これにサラリーマンの多くが抱えるストレスが加われば、血圧も上がる。酒を飲む人だと、どうしても辛いもの、塩分を摂りすぎるため、高血圧だけではなく、動脈硬化も進めてしまう。肥満が重なり、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気にも繋がるため、注意が必要です」

 当然ながら心臓や腎臓、肝臓など、臓器の病気が伴っている場合は、そちらを優先的に治療する必要があるが、内臓器官にこれといった大きな障害がない場合でも、むくみは起きてしまう。
 それでは、どんな方法でむくみを防ぎ、対処すればいいのか。
 「何はともあれ、血行をよくすることが大事です。

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