史上空前の将棋ブームはいつまで続くのか?

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

将棋の藤井聡太四段の公式戦連勝記録更新は、世間を大いに沸かせた。

14歳2カ月という史上最年少でのプロ入りを果たした藤井四段(四段昇段日2016年10月1日付)は、このときも14歳2カ月という四段昇段年齢が新記録になっている。それまでは、加藤一二三九段の14歳7カ月が最年少で、これを62年ぶりに更新した。昨年の12月24日が藤井四段のプロデビュー戦の日であり、その初めての公式戦の相手となったのが、それまでの記録保持者の加藤九段だった。

この初勝利を皮切りに破竹の連勝がスタートする。メディアは連日こぞって若き天才棋士を取り上げ、対局時に注文した昼食までも大きくニュースとして扱われた。

将棋会館に荷物を丸ごと忘れるような面も

「加藤九段は『神武以来(じんむこのかた)の天才』といわれたほどの人物で、その伝説的な棋士の記録を塗り替えた上、本人にも将棋で勝ったのですから、注目されないはずはありません。いまの将棋界は“打倒藤井”に燃える棋士たちが、熱心に研究しています」(将棋雑誌編集者)

その後も連勝は続き、6月26日の増田康宏四段との対局に勝ち、連勝記録を29に更新して歴代単独1位となった。しかし、7月2日に佐々木勇気五段に公式戦初黒星を喫し、連勝記録は29連勝でストップした。

公式戦連勝以外にも、加藤九段との公式戦初戦は“最多年齢差対局”であったほか、最年少対局、最年少勝利とさまざまな記録が更新された。わずか中学2年生の棋士が、将棋の歴史を次々と塗り替えた瞬間だった。

この藤井四段とはどのような人物なのだろう。

「とにかく負けず嫌いで、幼いころは将棋で負けると泣くこともよくあったそうです。詰め将棋の大会では3連覇していて、よく『藤井は終盤が強い』と言われるのは、終盤の追い込みに無駄手がないからでしょう。金銭や物品にも頓着がなく、兄のお下がりの服を着ているほどだといいます。しかし、母親に言わせると生活習慣がなってないそうで、将棋会館に荷物を丸ごと置いて帰ってきてしまったこともあるそうです」(同・編集者)

今後も、いろいろな記録更新を期待したい。

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