【高校野球】大会最多記録更新ペースでホームラン量産中。高校野球で金属バットを使うわけとは? (1/2ページ)

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高校野球で金属バットを使うわけとは?
高校野球で金属バットを使うわけとは?

 甲子園の常連、明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督も「びっくりするほど多い」と驚嘆する現象が、今年の夏の甲子園で起きている。

 出場全49代表が出揃った14日の第7日までに出たホームランの数は実に37本。この時点で、早くも昨夏の大会通算本塁打数に並んでしまった。このペースを維持すると、2006年大会で生まれた過去最多記録、1大会60本を超える“68本ペース”だ。

 今大会は2回戦までで150キロ超えの投手がいないことからも、打高投低、といわれている。ただ、近年、高校球児のパワーアップ、そして打撃技術の向上には目を見張るものがあるだけに、その結果が端的に出ている、という見方をしてもいいのではないだろうか。

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■なぜ、高校野球では金属バットがOKなのか!?

 一方で、こうした数字を受け、「そもそも、なぜ高校野球は金属バットを使っているのか?」「大会を盛り上げるために打球が飛ぶ仕掛けをしているのでは?」といった野暮な声が聞こえることもある。なるほど、ホームラン量産は金属バットの性能のおかげ、ということだろうか? もっと素直に高校野球のレベルアップを喜んでもいいと思うのだが。

 また、ホームラン数の伸び以前に、「高校以降は木のバットになるのだから、高校までしか使えない金属バットは、その後の成長の弊害」といった声も耳にすることがある。

 ただ、このような声は、野球を「エリート層のもの」と思い込みすぎてはいないだろうか。甲子園でホームランを打つような選手、ましてやプロや大学でも野球を続ける選手は、あくまでもほんの一握り。甲子園に出場できた49代表の後ろには、約4000校のいわゆる“一般の高校生”がいる。金属バットの是非は、ピラミッドの頂点を見て叫ぶのではなく、その下の“圧倒的多数”にとって必要か否か、で判断するべきことのはずなのだ。

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