山本耕史の演じた植木等「そっくりだ!」と賞賛
9月2日からNHK総合で連続ドラマ『植木等とのぼせもん』がスタートした。“のぼせもん”とは、すぐに熱中する人という意味の博多弁だ。同ドラマは、セールスマンから付き人に転身した“のぼせもん”の小松政夫と、植木等の師弟関係を軸に、ふたりを取り巻く人々を描いている。
「原作は小松政夫さんの書籍『のぼせもんやけん』なのですが、この本は絶版本で、ドラマ化が発表されたことで古本価格が急騰しました。インターネット上では16万円超という無茶なプレミア価格が付いていたというから驚きです」(放送作家)
現在では昭和のノスタルジーとして語られる高度経済成長期。当時、日本で一番忙しいコメディアン兼俳優だった植木等を演じるのは、俳優の山本耕史だ。『スーダラ節』などを歌って国民を楽しませながら、実際には非常に真面目な人柄だったという植木をどう演じるのかが見どころになる。
「往年のファンも絶賛するほどの名演でした。“植木等らしさ“がそこかしこに出ています。売れ過ぎて倒れて病院に運ばれて…。運転手兼付き人だった小松政夫さんが出てきますが、この小松さんと植木さんの師弟関係が縦の線です」(芸能記者)
おどけた踊りは植木そっくり
「君は父親がいないのか。だったらおれを“おやじ”と呼べ」と植木が小松に言うシーンは、心が優しい一面がよく表現されていたとSNS上でも絶賛された。
《植木等があんなに温かい人だとは知らなかった》
《植木と小松はいい時代を過ごしたんだな》
《クレージーキャッツは今見ても斬新》
「およびでない」「無責任だなあ」という植木の遺した名台詞は、団塊の世代以上には懐かしいものだろう。
「優香が植木さんの妻役を演じるのも注目されていますが、植木を心配するあまりに事務所の社長につらく当たるなど、当時の裏舞台がよく分かります。植木さんの4人の子を育てる優しいお母さん役で、優香の新しい魅力があふれています」(同・記者)
テレビ番組『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ)の再現シーンでは、『NMB48』の山本彩が園まり、元『℃-ute』の鈴木愛理が奥村チヨ、中川翔子が伊東ゆかりを演じる歌唱シーンもあり、映画ファンやアイドルファン、昭和歌謡ファンからもSNS上に《涙ものですよ》《永遠に見ていたいノスタルジー》などの投稿が集まった。
「山本は植木さんをかなり研究して臨んだようです。歌っているときのおどけた踊りなどは植木さんそっくりでした」(前出・放送作家)
2回目の放送以降も大きな反響を呼びそうだ。