27時間テレビも大惨敗?フジテレビの「非常事態宣言」が示す”末期症状” (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

遅すぎるフジテレビの「非常事態宣言」に視聴者も業界も“いまさら感”の声
遅すぎるフジテレビの「非常事態宣言」に視聴者も業界も“いまさら感”の声

 現在、『FNS27時間テレビ にほんのれきし』を放映中のフジテレビに賛否両論が飛び交っている。今回で31回目となる同番組だが、これまで行われていた生放送とは異なり事前収録がほとんどという内容に刷新。総合司会にはビートたけし(70)、そして番組キャプテンという立ち位置で関ジャニ∞の村上信五(35)が抜擢された。

 テーマもこれまではお笑いに特化していたものであったが、今回は「にほんのれきし」をテーマとし、「学び、笑い、楽しむ」という三本柱を据えたエンターテイメント番組を目指している。番組のメイン企画ではバカリズム(41)が館長をつとめる「にほんのれきし博物館」を、たけしと村上そして女優の波瑠(26)が27時間かけて巡るという内容だが、SNS上では放送直後から賛否が飛び交っている。「驚くほどつまらない番組」という声も多く、平均視聴率の発表が気になるところだ。

 そんなフジテレビだが、9月4日に本社で開かれた番組編成発表会見では、同局編成部長から「フジは完全に非常事態です」というセリフが飛び出したことが話題になっている。さらに会議資料では、『美辞麗句を並べるつもりはありません。フジテレビが生まれ変わるため、フジテレビは頑張ります』という文章まで綴られるほどだ。それに伴い、10月から大規模な番組改編が行われるのだという。

 フジテレビでは、番組改編する数字を表す“改編率”が、午後7時から10時までのゴールデンタイムで34.3%、11時までのプライムタイムでは29.8%となっている。45カ月連続で“月間視聴率三冠”を続ける日本テレビの4.8%に対し、大幅に変わっていることが分かる。

 改編のひとつとして取り上げられるのが、日曜7時に放送されている『フルタチさん』(フジテレビ系)だ。古舘伊知郎(62)をメインに据え、日曜の夜に挑んだものの、裏番組には常に高視聴率を叩きだす『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)があり、1年で終了となった。ちなみに古舘は10月から、金曜夜報道の『モノシリ―のとっておき~すんごい人がやってくる!~』(フジテレビ系)へ異動となるようだ。

 しかしこうした「フジテレビ緊急事態!」と銘打つフジテレビに対し、視聴者からは「今ごろ気付いたの?」「遅すぎる」という辛辣な意見が飛び交っている。実際に、昨今の月9ドラマなどの不調ぶりを見れば、一般的な視点から見てもフジテレビの“非常事態”は目に見えて明らかだったはずだ。

「フジが本気で言っているかはわかりませんが、とにかく話題性や勢いだけで注目を集める時代は終わっていることに気付いていません。実際に数字を伸ばしている番組は企画やシナリオのセンスです。出演者頼みの現状では、今のままと変わらないのではないでしょうね」(芸能関係者)

 今月6日には特別番組『アッコ×ピン子 はじめての2人旅2017夏』(フジテレビ系)と題し、和田アキコ(67)と泉ピン子(69)が沖縄へ旅行する様子が放送された。しかし「これをゴールデンタイムで流すものなのか」「需要なし」との批判が寄せられている有様だ。果たして、こうした状況でフジテレビが非常事態を打破できるのだろうか。

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