真木よう子『セシルのもくろみ』やっつけ感満載のがっかり最終回

デイリーニュースオンライン

Photo by Lara Cores(写真はイメージです)
Photo by Lara Cores(写真はイメージです)

 真木よう子(34)が主演を務める「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)第9回が9月7日に放送され、平均視聴率4.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。低視聴率で始まった本作品だが、残念ながら最終回まで数字が上向くことなく、前回よりも1.0ポイント下げてフィニッシュした。

 作品の出来もさることながら、真木よう子が放送期間中に巻き起こした数々のトラブルも不人気の理由だったに違いない。打ち切りにより、1話短縮しているので仕方がないが、最終回は駆け足感とやっつけ感が満載で、見ていて非常に切なかった。

 初回から意味ありげに登場した舞子(長谷川京子)は結局何がしたいのかわからなかったし、「ヴァニティ」専属モデルのレイナ(芦名星)に限っては、最終回では一切の出番がなかった。

 第8話のラストで、奈央(真木よう子)はハマユカ(吉瀬美智子)から、新しい雑誌「ジョワイユ」のカバーモデルとして誘われる。長い間タッグを組んできた江里(伊藤歩)も違うところからスカウトされていることを知り、揺れる奈央だったが、最終的に「ヴァニティ」にとどまることを決意する。

 そして、売り上げが低下した上に、優秀な人材が抜けて動揺が走る編集部で「自分たちの雑誌をつくっていくことが大切」と力説し、編集部をひとつにまとめるのだった。奈央の演説は、最終回最大の見せ場だったが、残念ながら「とにかく長い」という印象しか残らなかった。

 もっと演技達者な役者であれば引き込まれたのかもしれないが、真木よう子の棒読みでは、退屈で仕方がない。低音でぼそっと話す役が多い彼女に、なぜこの長台詞を割り当てたのか、理解に苦しむ。

 話の内容も薄っぺらく、全く頭に入ってこない。「ヴァニティの未来」とか「素敵な女性の人生」とかいろいろ言っていたが、結局言いたかったのは「ネットの噂を真に受けるな」の一点に尽きるであろう。これまでネットで散々叩かれていた本作品の最後の抵抗に思えて、哀れだったり、切なかったり……。見ていて決して気持ちのいいものではなかった。

 また、ラストで奈央が海外のランウェイに出演するオチはどう考えてもありえない。日本人で海外のランウェイに出られるモデルなんて、ほんの数名。身長は最低でも170cmは必要だろうに、わずか160cm程度の読者モデルが出演するなんて、無理がありすぎる。

 どうせ打ち切りだからと、思い切ったのかもしれないが、リアリティがなさ過ぎて、最後の最後にシラけてしまった。「ヴァニティ」のカバーモデルになる奈央の夢が叶って終わりでよかったのに、なぜここまでぶっ飛んだラストにしたのか。打ち切りだとしても、もう少し丁寧に考えてほしかった。

 残念ながら、完全な失敗作として視聴者の記憶に残ってしまった本ドラマ。主演の真木よう子は情緒不安定さと演技の未熟さが露呈してしまい、今後出演オファーがくるのかどうかが心配だ。かなり叩かれてお疲れだろうから、ゆっくり身体を休めて、気力・体力ともに回復してほしい。次の作品では、日本アカデミー賞主演・助演女優W受賞という栄誉にふさわしい貫録を見せつけてくれることを願っている。

文・Harumaki

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