新しい地図:新SMAPの独立劇と東山紀之の報道キャスターデビュー|平本淳也のジャニーズ社会学

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新しい地図:新SMAPの独立劇と東山紀之の報道キャスターデビュー|平本淳也のジャニーズ社会学
新しい地図:新SMAPの独立劇と東山紀之の報道キャスターデビュー|平本淳也のジャニーズ社会学

 東山紀之が意外にもマトモな姿でキャスターデビューを果たした。日曜早朝ではなかなかの視聴率を叩き出し、押しのけた戦隊モノを超える好スタートをきった。『サンデーLIVE!!』の放送が決まってからは、子供の時間を奪った悪役的に言われ続けた東山も一安心ではあろう。これまで何千何万という観客を前にステージを踏んできた百戦錬磨に緊張感もまた演出となった模様だ。

 番組からはスタッフや取り巻きの緊張感というか、東山に対する配慮がもの凄く伝わってきた。きっと、ディレクターとADは大変だったろう。なにせジャニーズのナンバー2だからね、番組そのものがヒガシに気を使っている感じだった。当のヒガシは割と余裕な感じで「余計な事はしない」&「専門的な話はコメンテーターに任せる」というスタイルに終始した。

 中居正広や桜井翔はグイグイと行くし、中居においては全体的な空気を掴んでオチもしっかり考えてる天才的なトークが武器となっているが、東山にそれはないし、できないだろう。まわりがなんでもしてくれるからね。あえて自分から出た言葉が「タイプの男性は?」と中継先の女性に声掛けしたことだ。それがまた「ドヤ」レベルでウケると思ったんだろう。それが東山ができる最大のサービスである。

 彼は最高のエンターテイナーではあるにしろ、教養がないし政治や経済にも興味がなく、またそれ以前に世間を見てないから「感覚」がズレているのは昔からだ。「電車の乗り方を知らない」など、そういった感じの80年代アイドルには「アイドル」以外のスタイルが必要なかったから、マッチや少年隊から光GENJIあたりまではスタイルというより本質からガチだったね。もちろん学歴なんかクソくらえの最中、赤坂晃が亜細亜大学に入学したのがニュースになったくらいだ。

 世間一般的な意識や解釈に沿うとアイドル=ニュース・報道とは繋がりにくいところ。しかし、慶応大卒の櫻井翔が打って出て、これがまた印象もよく好感度抜群となり、明大卒・小山慶一郎が続いて参戦してまた適度な立場を確立した経緯もあって数ある冠番組を手中に収めてきたジャニーズの新境地こそ情報・報道にありと踏み、高学歴優先の基準が出来上がったわけだ。

 単純な納得論である。ただ実力と学歴は決して比例しないが、ロンブーの田村淳が四十半ばにして受験しようと計画したりと番組の企画でも学歴はよく取り扱われるネタとして重宝される様子から、それを素で持っていた方が社会的には有利というのは芸能界でも同じようなものだ。高学歴系はテレビでも大活躍だからね。それでいて、歌って踊れて演じられてドームを一杯にできるとなったら最強でしょう。

 このように今でこそ「大卒優先」のジャニーズもトップは学歴不問だから印象で出来る仕事の幅も限られてくるわけだ。キャスターに「まさかのヒガシ」というのは誰もが思っていたわけで、放送前から揶揄じみた言葉が多く飛び交っていた。無表情で全く面白くないのがヒガシだが、あれはあれでそういうキャラだし悪くない。しかし根本的に人気がないので、ジャニーズからのゴリ押しと言われても致し方がない。

 本人も分かっていると思うが「キャスターを演じる」ことは可能だし、まわりのサポートも手厚いので難なくは可能でしょう。それにこの2ヶ月間、かなり勉強したと思うし、そこそこ良いんじゃないかと感想は言える。ただ、同じテレ朝「報道ステーション」のキャスター富川悠太と比べたら「キャスター」とは?と聞きたくなるが、そこはまだまだこれからの評価でしょう。

 テレ朝的には「失敗」が許されない。大型ニュース情報番組として名を打った看板的な扱いをそうそう終わらせるわけにはいかないでしょう。何クールとかというレベルではなく、最低でも3年間とか、東京五輪でのメインキャスターを見据えての発動を考えたら丁度良い石の上だろうか、同時にジャニーズカラーを一新させるにも都合が良い。

 もっと言うと、老い先そんなに長くはないジャニーさんとメリーさんに待ち受ける大ニュースがある。ジャニー86歳(今月)とメリー91歳(12月)、平均寿命を超えてもなお現役バリバリだが、5年後、10年後というと確かに考えられる終焉の場。その訃報が報じられるとき、ニュースを読むのがヒガシという想定は想像に難しくない。姉弟と寵愛し合うヒガシは二人に最も頼りにされているし、またヒガシもジャニーズを絶対に裏切らないからそれをも踏まえてキャスターに仕上げたとも言える。

 話が極端で大袈裟だと思われるだろうが、ジャニーさんならあり得るのよ。国分や山口に桜井や小山など情報・ニュースを取り扱う面々でも番組どころか各チャンネルで大々的な追悼も予想されるが、なによりヒガシにそれを担ってもらいたいというものだ。しつこいけどジャニーさんならやりかねない。ただ同時にそれは「ヒガシから国民に伝えられる帝国崩壊の序章(プロローグ)」ともなる。

 遅かれ早かれそういうときが来るのだろうけど、ジャニーさんの終活においては、オリンピックまでの休みなき走破で、それまでにあらゆる手段で仕込んでくるでしょう。そして日本にジャニーズあり!世界のジャニー喜多川を目論んだ計画を大成させることに終始する。たぶん、それ以降のことは考えてないでしょう。

 新しい地図が「反撃」とかクダらない情報も取り出されているが、今から三年間は改めてジャニーズの地盤を強固にしていくだろし、さらに欲しいと思ったアイテムは手中に収めて活用し、不要なものは排除していくでしょう。今になって下の子たちをリリースするより、トップと中堅どころの強化が必要なのはあと3年もないからという理由だ。

 そもそも、愛されるヒガシに安定感を持たせたいジャニーズの意向。もはや「アイドル」というカテゴリーとは言えないし、また俳優といっても東山に「俳優」という世間の感覚が持たれていない。中居=司会/MCといった看板スタイルが欲しいと思えば、今どきのジャニーズならここに来るでしょう。つまり情報番組の看板なら、夫であり二児の父である51歳の社会人男性に持たせる仕事としては最高のステージと言える。

 一方、ネットを中心に席巻している後輩たち三人は大して忙しくないのに24時間休まず大活躍している。一週間そこらで10億円級の勢いだ。ファンクラブとSNSの開設だけで全国大フィーバーし続けるタレントって後にも先にもおそらくこの三人だけだろう。

 SMAPをロスしたくない思いからの解散劇のストーリーが、今でもこうして続いているのには単に彼らが愛されているだけではなく、ジャニーズへの対抗心から込み上げてくるもの。本人たちは何も言ってないのに「ジャニーズに負けるな」とか「メリーを見返して」など、そういった対抗的な応援が目立つのが証明している。

 森が辞めた時、何人のファンが付いて行ったかと考えたら長くやっているだけの価値というか思いは強いのよね。100万人級のSMAP固定ファンからしたらまだ10万人クラスの新しい地図は少ないようにも感じるが、もっと多かった光GENJIがソロになったとき個々に1万程度という割り算だったことを思うと三人の支援はやはり凄い。

 思えば、森が辞めたあの時も、「SMAPは最初から5人よ」「6人?誰、そんなこと言ってんの!?」とメリーさんは言い放った。しかし今回のように誰も責めていない。根本的に「辞め方」が違うけど、こういうときメリーさんはよく出てくる。というのはメリーさんは「基本的に」義理人情に厚い性格をしているので、それを裏切られたのが気に入らないわけだ。ただ、最初に裏切ったのはメリーさんだから仕方ない……まぁそうなるよね。

 しかし「新しい地図」騒動、一応の関連でジャニーズの歴史というか芸能界史に残る出来事となっている現状に騒ぎ過ぎだと思うし、そう長くも続かないのも明白でしょう。なにをもって応援しているのかと言えば、前出したように「対ジャニーズ」という構図だけで、しかもジャニーズのせいで活動の場をネットにしたというアホな印象が定着している。

 申し訳ないけど、ジャニーズは彼らの邪魔はしないし、その動向をイチイチ探ったりしていない。そんな暇じゃないし彼らがどこでなにしてようと無関心だし、事務所内で話題になることもない。まさに、どーでもよいという感じなのに、いつまでも馬鹿みたいに騒いでいるから困っているだけ。

 ただ、「忖度」はある。それは仕方ない。この業界に限ることではないが、「気遣い」はどこでも誰でも大事でしょう。BtoBの付き合いであって個人間の盛り上がりで成立していることではないし、ビジネスなんだから当然でしょう。

 それに近い将来を想像したとき、コンテンツとして「古き良きもの」か「新しき未発達」かの選択でどちらかと言えばビジネスなら拡張性と将来性を見込んだ未発達のが魅力がある。

 古き良きものがビジネスにならないわけではない。もちろん拡張性や将来性だってまだまだあるでしょうけど、時間も経てば時代も変わり、次から次へと生まれてくることやものに対して抵抗していたら商売はやっていられない。次の時代を作っていく役目が彼らにあるのかどうかは疑問が残るでしょう。

 そういった意味では、制作側はジャニーズに寄るのはもちろん、それなりの気遣いは欠かせないところ。当の飯島さんにしても、現場ではかなり強気の女史でまかり通り、相当の幅を利かせていたゆえ、そのジャニーズ忖度の恩恵を最もよく知っている方なので、なおさら「抜け道」としてネットや外国に目を向けたと言われても仕方ないが、そんな単純ではなく、彼ら三人を生かせる場所ならとの一つにこれまでなかったSNSやネットTVに参画しただけのこと。

 テレビや映画など、そういった作品に出られないワケではないし、それなりのオファーもある中で、目に見えて進めているのが今はそれとこれとあれよという感じのこと。しつこいがジャニーズと戦っているのでないし、対抗しているのでもない。だって普通に仕事をするだけのことで、いちいち戦いの構想絵図を持ち上げて印象付けさせたい皆さんがおもしろい。

 ただ冷静に考えてみれば芸能人として彼らに出来ることってそんなに多くはない。今まで普通に熟してきた音楽や映画にドラマなどなど、今後やっていくうえで成功する確率は非常に低いと言える。なので今までのように、そこには行かないでしょう。話題性が高いのでオファーも多いことは良いが、1年後、2年後まで今の勢いをキープできるか、またはそれ以上になっているかと問われれば「??」ということ。

 本木雅弘のようにレッドカーペットを踏めるとか、何だかの「打破」が必要になってくる。新しい地図に寄せられているのはあくまでも「SMAP」であり、彼ら個々に印象付けるものではないはず。そういう意味でも「ジャニーズ」を取ったら何もなくなると言われるのは、彼らにも同じことが言えると思う。

 さて、その打破として使える武器も多々あるらしい。まさかファンクラブとSNSだけで活動しようという考えはないでしょう。ツヨシが本気でユーチューバーになれるはずもない。というより芸能人としての活動を期待するには、音楽や演技といったもので、またその舞台は日本なのか外国なのかという話題も多いが、いずれにしても「次が必要」で、彼ら三人も残った木村や中居、そして東山にも常に課題としてあり、何もしなくて良いのはマッチだけという、そんなジャニーズ背景が俺はオモシロい(笑い)。

著者プロフィール


ジャニーズ出身の作家

平本淳也(ひらもと・じゅんや)

ジャニーズ出身の作家で実業家。著書34冊のベストセラーを誇る売れっ子の物書きとして、テレビや雑誌など多くのメディアに記事やコメント提供。実業家としてはコンサルティング会社や芸能プロダクション、レコード会社などを運営し、タレントから起業家まで幅広い活動の支援を行っている。http://vjsv.com/

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