ソフトバンクが優良助っ人「買い占め」 (1/2ページ)

リアルライブ

ソフトバンクが優良助っ人「買い占め」

 巨人、阪神は“不戦敗”ということになりそうだ。

 中日の優良外国人選手、中日のアレックス・ゲレーロ(30)がクライマックスシリーズの結果を見ず、帰国した(10月7日)。来日1年目で35本塁打を放ってタイトル獲得。86打点、長打率5割6分3厘。5位低迷の中日はシーズン中から契約延長の交渉を始めたが、「中日には残りたいけど、ビジネスだから」「自分の価値を下げるつもりはない。もっとも高く評価してくれる球団で…」と、中日側を“牽制”してきた。今季の推定年俸は1億5000万円。ゲレーロ側は大幅増のほか、3年以上の複数年契約も希望していくとされ、「決裂は時間の問題」とも目されている。

 そこにつけ込んできたのが、巨人と阪神。両球団とも「マネー戦争も覚悟の上」と意気込んでいたが、正式交渉前なのに撤収の様相も漂い始めた。

 「ソフトバンクがゲレーロ獲得に向けて動き始めたからですよ。ソフトバンクとマネー戦争になったら、勝ち目はない」(プロ野球解説者)

 今季のソフトバンクは、パ・リーグ史上最速となる9月16日にリーグ優勝を果たした。その圧倒的な戦力からして、補強の必要性はなさそうだが、ゲレーロ獲得の本気度は巨人以上だという。

 「ソフトバンク、というか、孫正義オーナーは巨人のV9を超える目標を掲げており、そのためには球団スタッフも『勝ち続けるには、選手の入れ換えは必須』と捉えています」(球界関係者)

 そう言われてみれば、これまでも他球団で活躍した助っ人を“強奪”してきた。13年オフに前オリックスの李大浩、広島、西武を渡り歩いたサファテを獲得。昨年オフもロッテの主砲・デスパイネを強奪している。この強奪がリーグ優勝にもつながってきただけに、ゲレーロの他球団流出を黙ってみているわけにはいかないようだ。

 「仮説の話をしても仕方ないが、デスパイネの獲得に失敗していたら、今季、ここまでロッテは惨敗しなかったと思う。補強と同時に他球団の急所を突いてくるというか…」(前出・プロ野球解説者)

 中日に詳しい関係者によれば、ゲレーロは新たに提示される年俸額によっては「3年契約の希望は引き下げても良い」としているそうだ。

「ソフトバンクが優良助っ人「買い占め」」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧