山田邦子が怒りの参戦辞退?日本テレビ『女芸人No.1決定戦』に漂う”グダグダ感”

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 芸人でタレントの山田邦子(57)が、日本テレビが12月に放送する『女芸人NO.1決定戦 THE W(ザ・ダブリュー)』への出場を急遽取りやめたことを16日、自身のブログで発表した。山田は9日に同番組への参戦を発表し、「やる気、925(くにこ)%!」と意気込みを見せていた。異例ともいえる「参加取消し」に至った理由について、山田は運営側への不信感を匂わせている。

「局側から大会参加の打診を受けた山田は、過去の実績をリスクにかけてまで参加を表明していた。すると番組は告知のためにさんざん山田のネームバリューを利用したにもかかわらず、「参加料2000円を払って下さい」と言ってきた。しかも、お笑いコンテストに出場経験のある若手芸人にはシード権が与えられ2回戦からの参加なのに、山田は芸能界での実績はいっさい加味されず、シード権すら与えられなかった。さすがに温厚な山田も、日テレ側の人をバカにしたような態度にブチ切れたようです」(テレビ局関係者)

 ゴールデンで冠番組をもった唯一の女性芸人である山田邦子の芸能人生は、80年代初頭の『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビ系)の素人参加コーナー「ブスコンテスト」に始まっている。それゆえ、本人はアマチュアや研究生に混じっての予選も抵抗がなかったようだが、客寄せパンダにされたことは許せなかったようだ。

 別の週刊誌記者によれば、同大会は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)や『キングオブコント』(TBS系)などに続く、お笑い新機軸をうたっている割に、運営方針が甘く、開催前から問題点も多く指摘されているという。

「そもそも”女芸人”という絶対数の小さい中でのコンテストなので、話題作りのためには著名な女芸人に声をかける必要があり、参加条件を”プロアマ・芸歴を問わず”にせざるを得なかった。それゆえ山田やベテランで参加表明してる宮川花子(62)を誰が審査するのかという問題があった。かりにも大物芸能人を、名もない放送作家やディレクターが審査するのはさすがに道理が合わないでしょう」

 さらに今回の山田邦子の辞退騒動は「主催の日テレに問題がある」と同記者は説明する。

「日テレ制作のお笑いコンテストは2010年に『S-1バトル』、2013年にも『ワラチャン!』を打ち上げましたが、ともに1回で無責任に終了しています。権威付けをするためにも最低数年は続けなくては芸人たちにとって出場する意味がありません。今回も日テレ主催ではM-1のようなブランドにはならないと、参加を見送った芸人も多く見られます」

 かつて『お笑いスター誕生!!』(80〜86年)で、笑いの登竜門を作った同局の気概はどこへやら。12月に行われるという、同大会の盛り上がりが今から懸念されている。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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