都知事兼任代表・小池百合子は”希望の党失速”にどうケジメをつけるのか|やまもといちろうコラム (1/2ページ)

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都知事兼任代表・小池百合子は”希望の党失速”にどうケジメをつけるのか|やまもといちろうコラム(写真はイメージです)
都知事兼任代表・小池百合子は”希望の党失速”にどうケジメをつけるのか|やまもといちろうコラム(写真はイメージです)

 うっかり都知事選挙で小池百合子さん(65)に投票してしまった私ですが、その後のいけてない都政運営をみるとすごく気分が落ち込みます。小池百合子さんはもう少し都政を真面目にやってほしいですし、都庁の中で汗をかいている人たちを信じて、より良い都政を実現してほしいと思っております。

 というのも、カバンに5000万円が入らなかった猪瀬直樹さん(70)然り、公用車で温泉ホテルにいった舛添要一さん(68)然り、問題が起きるたびにメディアでわーわー騒いで、記者会見で釈明させ吊し上げて都知事を下ろすまではいいんです。でも、50億円かけて都知事選挙しても、出てくる後継者がしっかりした人でなければ、なんだ猪瀬直樹のほうが良かったじゃないか、舛添要一で問題なかったんじゃないかとなるわけです。そのときは、みんな問題だって言ってたじゃないですか、だって収入印紙も貼ってない5000万円の借用書を記者会見でつまんで見せる猪瀬直樹さんを見て誰が信じるんですか。

 今回、仮に小池百合子さんが都知事の椅子から下ろすよという話になっても私は何も驚かないわけですけれども、一番大事なのはその次であり、下りるプロセスと一緒に考えていかなければなりません。何しろ、野党第一党であった民進党の代表に就任した前原誠司さん(55)を抱き込んで、非自民党の受け皿を作るという乾坤一擲の策を実現したまでは良かったのでしょう。が、都民ファースト旗揚げの頃からの子飼いであった音喜多駿さん(34)にも見切りをつけられ暴露大会に及び、本人も横田一さんからの質問でうっかり「排除いたします」という強い言葉を使った以上は、潮が引くように国民の期待感は消え失せるのも当然じゃないでしょうか。

 本来は小池人気に依存して圧勝するはずであった東京選挙区や比例東京ブロックは、当初は23人候補を立て、場合によっては小池さんも立って24戦のうち16勝は堅い、そして17議席ある比例東京のうち8議席を伺い、東京だけで24勝できる、という腹で希望の党はもくろんでいました。これ、実はわずか3週間前の資料にそう書いてあるわけですよ。

 ところが、小池さん本人が日和って衆院選出馬を見送り。希望の党への期待感は剥げ落ちてしまい、小池人気を頼んで立候補した新人候補たちは全滅。圧勝を狙ったお膝元・東京は、おそらく希望の党は全敗待ったなしの情勢です。唯一の望みは、希望の党とは本来無関係だった21区の長島昭久さん(55)が勝てるかどうかで、彼だって無所属で出ていれば普通に勝っていた選挙を小池さんの不始末のせいで落としたと言っても過言ではないぐらいの状況になってしまい、非常に残念な状態です。

 どうやら比例東京ブロックは希望の党は3議席に留まりそうで、もしも長島さんが小選挙区で落選すると惜敗率の予想で言えば長島昭久、松原仁(61)、次いで柿沢未途(46)か伊藤俊輔(39)各氏が党内で争う形になります。結局、長島さんと松原さんしか通らなかったという話にでもなると、文字通り何のための民進党と希望の党の縁組だったのか、分からなくなってしまいます。

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