木村拓哉の”なりすまし詐欺”で被害拡大？キムタク本人も怒り心頭の手口とは？

2017.10.21 12:10 デイリーニュースオンライン

タグ：: 木村拓哉

　9月末頃、木村拓哉（44）の名をかたるメールを受け取った70代の女性が、危うく金銭を騙し取られそうになる事件が発生した。自身を名乗る迷惑・なりすましメールに関しては、木村本人もラジオ番組で注意喚起していたものの、「SMAP再結成」の言葉をほのめかすメール内容に、女性はすっかり引っかかってしまったようだ。

　朝日放送の報道によると、問題のメールを受信したのは大阪府・豊中市の女性。携帯電話に「拓哉」と名乗る人物から「SMAPを再結成するために支援してほしい」とのメールが届き、「今後もメールを続け、再結成を支援してほしいので、有料サイトの会員になってほしい」と持ちかけられたことから、女性は「拓哉」と何度かメールでやり取りしたという。

　さらに“犯人”は、この女性にコンビニエンスストアで電子マネーを5万円分買い、カード番号を送るよう指示。これを受けて女性が10月4日に箕面市内のコンビニへ向かい、5万円分の電子マネーを買おうとしたところ、不審に思った店長が110番通報し、実質的な被害を免れたとか。多額だったためレジの画面に「詐欺に注意してください」と表示された点が判断材料となり、被害を未然に防げたそうだ。

　メールの罠にかかってしまった女性のショックは大きいとみられるが、金銭的損失がなかったのは不幸中の幸いといえるだろう。報道によれば、芸能人を名乗る迷惑メールによる被害は「ここ数年増加」しており、警察は注意を呼びかけているとのこと。一方、勝手に名前を使われた形の木村も、自身のラジオ『木村拓哉のWhat’s UP SMAP！』（TOKYO FM）で、こうしたなりすましメールについて言及していた。

　木村は今年7月21日の放送で、リスナーからの「拓哉キャプテン（ラジオでの木村の呼び名）と名乗った人からメールが来たんですけど、絶対違いますよね!?　ちょっとドキッとして、返事をしようか迷ってしまいました」とのメッセージに対し、「ハッキリ、じゃあ言っておきましょうね。これは僕じゃないです！　160％、ボクじゃないです！」と、すぐさま否定。「どういう内容だったんだろうね？」「どういう経緯でそういったことが起こるんでしょうね？」と詳細を気にかけた後、迷惑メールに関する情報提供を求めたのだった。

　その後、8月4日の放送では「偽・木村拓哉を捕獲せよSP」と題し、リスナーから寄せられたエピソードをいくつか紹介。「私にも、少し前にキャプテンからメールが来ました。キャプテンが大御所の俳優さん宛てに送ったはずのメールが、間違えて私に届いちゃったという設定でした」というケースには、木村も思わず「いや～、この設定もスゴいですよね」と舌を巻いたほど。

　また、送信者が「Takuya Kimura」となっている人物から3日連続でショートメールが来たリスナーは、「収録が突然なくなって、今メールしてる。この前、あったの君だったよね？　アドレスを聞き忘れたから、教えてくれない？」といった具体的な内容だったと報告。これらの事実を知った木村は、番組内で「本当にお騒がせしてすみません。オレが謝ることじゃないんだけど、これ誰がやっているのかなぁ？」「送っている本人と、目と目をちゃんとこう見て、話をしたいですよね」などと怒りを露わにしていた。

　それだけに、今回の事件を受けてファンからは、「『木村拓哉からのメールはボクじゃない』ってラジオで言ってたのに」「ラジオで何度も偽拓哉の名前を語った迷惑メールの話してたよね。年配の方は騙されやすいのかな？　未然に防げて良かったけど本当許せない」と驚きや憤りの声が出ている。あるファンのツイートを見ると、アドレスが「ocean-tk19880909」と、海好きな木村ならではのワードを入れた「タクヤ」からメールが来た人もいたが、これはSMAPの結成年である「1988」とCDデビュー日の「0909」を織り交ぜたもの。デビューは1991年だけに、狙って組み合わせたのか、それとも調査不足なのかは不明ながら、木村に関連する数字とあって信じてしまう人も中にはいるのかもしれない。

　前述の70代の女性が操られてしまった通り、最近は「SMAP再結成」をチラつかせるなど、手口が巧妙になっている。SMAPファンはくれぐれも悪質な詐欺に巻き込まれないよう、慎重な行動を心がけてほしいものだ。