躊躇のないぶつかり合い。知と判断力を駆使した頭脳戦。勇気、覚悟も。ラグビーに感じる魅力は、人それぞれだろう。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 AIGジャパン・ホールディングス株式会社(以下AIG)のロバート・ノディン代表取締役社長 兼 CEOはラグビーが大好きだ。その多様性に惹かれている。

 2012年から世界最強のオールブラックスとグローバルパートナーの関係である同社。ノディン氏は、漆黒のジャージーを着る男たちと触れ合う中で大いに刺激を受けてきた。

「スピードはあまりないかもしれないけど、大きくてパワーがある選手。小さいけれどすばしっこい男がいる。それがラグビーですよね。オールブラックスには、マオリもいればアイランダーもいるし、日本代表にも他国出身者がいて、小野晃征さんのようなニュージーランド育ちの日本人もいる。それぞれ、バックラウンドがまったく違う選手たちが団結して強いチームを作り、目標に向かって進んでいく。それがラグビーの特徴です。これは私たちの会社が目指しているダイバーシティー(人種、国籍、性、年齢などを問わない人材活用)の考え方と合致すると感じています」

 さまざまな個性がひとつになった集団にはチームカルチャーが生まれる。

 オールブラックスの選手に必要な要素を、「人間性」と言う人がいる。真実だ。ノディン氏も実際にチーム関係者の口から、その言葉を何度も聞いた。

「チームより自分が大事。そういう選手はチームにはいない。そう聞いたことが何度もあります。セレクターはスキルだけでなく人格、性格まで見る、と。その考え方は、ラグビーそのものを表していると思います。チームは選手だけではない。スタッフも含めて、人間性が大事とオールブラックスの人たちは言う。周囲の信頼を得ることが大切。最高のパフォーマンスを出すにはそこが重要になる。それは、ラグビーもビジネスも同じです」

 ワールドカップで連覇するチームを率いたリッチー・マコウもそう言ったし、実際、指揮官のスティーブ・ハンセンも、スタッフも人格者ばかりだ。プレーに素の自分が出るラグビーとは、そういうものだ。

 そんな側面を持つラグビーはこの社会に必要と考えるから、AIGはさまざまなサポートを日本ラグビーに対しておこなってきた。

 例えば、ジャパンラグビートップリーグとともにタグ・ラグビー教室を全国各地で開催してきた。レフリーの育成もサポート。

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