座間9遺体事件 現代社会が生み出した殺人鬼「平成の大久保清」(1) (1/2ページ)

週刊実話

 「これは、あの大久保清事件以来の、戦後最悪の凶悪事件になるのではないか」(警察庁関係者)
 1973年、約2カ月間で8人の若い女性を手にかけ、レイプ後に相次ぎ殺害した大久保清元死刑囚(当時36歳・'76年死刑執行)が逮捕された連続殺人。10月31日に逮捕された白石隆浩容疑者(27)の猟奇ぶりも、確かに現代版の大久保清事件と言えるほど類似点が多い。

 事件が発覚したのは、10月24日。精神保健福祉士などの支援を受けて生活するグループホーム(東京都八王子市)に住む23歳の妹の行方が分からなくなったと、兄が警察に捜索願を出したことに始まる。
 「一方、この妹がツイッター上で自殺願望を書き込んでいたことから、兄が妹のアカウントを使って情報提供を訴えたところ、ある女性が名乗り出たのです。女性は“妹さんがやり取りをしていた人物と同じハンドルネームを持つ人物を知っている”として、この人物をおびき出す囮捜査を引き受けた。10月30日午後、待ち合わせ場所にした小田急線相武台前駅に男が現れ、捜査員が尾行。駅から徒歩8分程度の場所にあるアパートの部屋へ2人が入った直後に踏み込んだのです」(捜査関係者)

 神奈川県座間市内のこのアパートは、築30年の木造2階建て。白石容疑者の住む部屋は2階の13.5平米1Kで、2畳ほどのロフトがあり、家賃は管理費込みで月2万2000円だ。
 「捜査員は部屋に入ってすぐ、居間にあったグレーのバッグが目についたという。それは、まさに行方不明の妹のもので、捜査員が妹について問うと、白石容疑者はおもむろに玄関にあったクーラーボックスを指差した。開けると中に、砂を被せられた2人の頭部が入っていたのです」(同)
 白石容疑者の死体遺棄での逮捕直後に行われた家宅捜索では、クーラーボックス3個、RVボックス(工具などを入れる収納ボックス)5個が発見され、中からは発見された妹を含め9人分の遺体の一部である手と足部分を中心に約240本の人骨が見つかったという。

 事件解決のカギとなったツイッターで、白石容疑者は『死にたい』『首吊り士』など複数のアカウントを使い分け、自殺願望のある若い女性を誘っていた。
 「その内容は、《首吊りは苦しくない。

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