座間9人連続殺人事件「ツイッター規制」はできるのか? (1/2ページ)

まいじつ

(C)Shutterstock
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神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は11月10日、身元が分かっていなかった被害者8人の身元を特定したと発表した。現場から見つかったカード類などから被害者の可能性が高い人を絞り込み、家族の協力を得てDNA鑑定で特定された。

逮捕された白石容疑者はこれまでの調べで、9人の大半について「ツイッターで知り合った」と供述。人生に悲観的な投稿をしている女性らに「一緒に死にましょう」などとメッセージを送り、家に招き入れ、9人全員を殺害したと認めている。さらに被害者らについて「本当に死のうと考えている人はいなかった」などと話しているという。

被害者と白石容疑者をつなげたのがインターネットだ。SNSで白石容疑者と知り合い、直接会ってしまったことが今回の悲劇につながった。最年少の被害者である群馬県の高校1年生の女子生徒は、事件前にも「ネットで知り合った人と東京で会った」と友人に楽しそうに話していたという。

そんななか、菅官房長官が10日の定例会見で「ツイッター規制など検討の対象になると思うが、現段階で予断をもって回答することは控えたい」と述べ、ツイッターの規制に対して含みを持たせた。さらに「被疑者がツイッターなど人目の届きにくいSNSを利用し、自殺願望のある若者の心の叫びに付け込んで言葉巧みに誘い出し殺害するという、極めて卑劣な手口であるとみられる。こうした事件はあってはいけない」とし、「政府一体となって対策強化に取り組みたい」と強調する発言をした。

規制のやり方は?

これに対してツイッターでは、反対意見の投稿が相次いだ。

《日本政府が規制なんてできるの? そしてなにより政府がやることは「死にたい」と呟くことを規制するんじゃなくて「死にたい」と言いたくなる人を減らすことなんじゃねえの》
《Twitterを規制しても隠語を使うなどして抜け穴をかい潜られると思う。自殺願望を抱く人がこれ以上増えないような社会づくりこそ、政府に求められている役割ではないのか。

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