朝青龍はなぜ日馬富士を擁護?乱暴な物言いの裏に”モンゴル力士の派閥争い”も

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 大相撲の横綱・日馬富士(33)が幕内力士・貴ノ岩(27)に暴行を加えて大怪我を負わせた件について、元横綱・朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(37)が16日にTwitter上で、猛烈な連続ツイートで擁護を繰り返し、「怖すぎる」とSNS上で話題になっている。

「朝青龍は、元々日馬富士を弟のように可愛がっていました。その日馬富士をマスコミが批判し始めた16日の朝『内容悪方にさす日本のメディア!!本当の事聞きたくない日本のメディアたち!?』から始まるツイートを、9時21分から27分間で12個も怒濤のようにアップしたのです」(週刊誌記者)

 以下、引用(※「!」「?」は絵文字)である。

「あいつもうあいつこいつもうこいつ!!」「本当の事聞きたくないか? お前ら」

「謝りたい本人!!逃げる奴ら!!」

「モンゴル人同士の話し合いで進む話しちうんか?きせしゃ日本人!?」

「ビールびんありえない話し!!」「モンゴルの元相撲取りの奴の話し。その場にいたんか?」

「お前らの時代終わったと口誰が出し!?」

「横綱の前でヘチラで言う関取、冗談で済むか!?」

「先輩横綱に対して良いと言うわない!」

「クソ新弟子が見の前に理事長見たいな口出したら俺もう黙るか!?」

「日馬富士だけ悪とう書くマスコミに気食わない!!」

「ヘチラ」「きせしゃ」など、興奮しているので意味が不明だが、とにかく怒りが伝わってくるつぶやきである。特に「横綱の前でヘチラで言う関取、冗談で済むか!?」と朝青龍に詰め寄られたらと思うと、恐怖を感じずにいられない。だが、いかに可愛い後輩が批判に晒されているとはいえ、暴力的ともいえるキレ方を見せるのは賢明ではない。

 朝青龍ツイートの拡散を見たSNSでも「怖すぎる…」「暴力社会まるだしやん!」「打ち込んでるスマホが圧で割れてるはず」とドン引き。さらに「普段からこんな感じなら、日馬富士の暴力も想像がつく」「先輩に逆らうと殺される社会が見えた」と、結果的に日馬富士を取り巻く環境をよりバイオレンスに見せることになってしまった。

■モンゴル力士会ドルジ派の危険な誘惑?

 この朝青龍の過激すぎる擁護を受けて、あるスポーツ紙記者は「モンゴル力士会の派閥が影を落としているのでは」と懸念する。

「モンゴル力士会には、旭鷲山(元小結)を中心としたシュウ派と、朝青龍を慕うドルジ派が存在します。日馬富士はドルジ派の中でも朝青龍を兄と慕う仲。鶴竜と白鳳は朝青龍とも交流があるもののシュウ派、貴ノ岩は朝青龍とあまり接点がなかったようでした。朝青龍は現在モンゴルで投資銀行を買収し、ウランバートルにショッピングビルを持つなどモンゴル一の実業家になっています。日馬富士はそんな朝青龍を手本に、横綱に就いた後も朝青龍同様に帰化をしようとせず、引退後は朝青龍のツテで郷里で事業家の道を考えていたフシがあります。日馬富士の品性に欠ける行動は、悪くいえば”相撲を踏み台”に考えているドルジ派の影響があった可能性が否めません」

 頭をよぎるのは、10年の1月場所中の7日目。泥酔の末、暴行事件を起こして引退に追い込まれた朝青龍の事件である。日馬富士も尊敬する先輩と同じく、「酒で暴行」の引退劇までを真似る結果になるのだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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