日馬富士暴行事件の陰にあった貴乃花親方と伊勢ヶ濱親方の確執

アサジョ

日馬富士暴行事件の陰にあった貴乃花親方と伊勢ヶ濱親方の確執

 日々、大きく報じられている横綱・日馬富士の貴ノ岩への暴行事件。相撲協会の八角理事長への取材が規制され、事態は憶測に次ぐ憶測を呼んでいる。

「いったんは互いに謝罪し、問題は解決したようだったという話もあります。しかし、精密検査をさせたら思ったよりケガの状態がひどく、こんなことをそのままにしてはいけないと事を荒立てることになってしまったということではないでしょうか」(女性誌記者)

 今回の騒動を大きくしたのが、貴乃花親方が提出した被害届だが、そこに至った経緯として昨年の理事長選が遠因にあるのではないかという意見も、漏れ伝わってきている。

「昨年、貴乃花親方が理事長選に立候補して敗れましたが、この後の人事で貴乃花は巡業部長に任命されました。これは、理事長以下、事業部長、総合企画部長、広報部長の4理事による執行部より格下とされています。また、貴乃花親方を推薦した山響親方は最も閑職とされる相撲教習所長に。これは明らかな左遷だと噂されたんです。この理事長選の際、伊勢ヶ濱親方は貴乃花親方に投票したのですが、部屋を出て行く貴乃花親方と付き従う山響親方に対して、伊勢ヶ濱親方は時間をずらして退出しました。この時、すでに伊勢ヶ濱親方は八角理事長と密約が出来ていて、そのため閑職に回されるなどの懲罰人事の対象にならなかったのではないかと言われています。それゆえ、貴乃花親方は理事長選で自身を推しながら裏で立ち回っていた伊勢ヶ濱親方に含みを持っていたのかもしれません。その不信感が、今回の貴ノ岩の件での頑なな態度につながったと考えられるのではないでしょうか」(スポーツライター)

 とはいえ、起こったことは傷害事件にほかならない。相撲協会には公明正大な判断とともに、膿を残さないためにも情報開示が求められる。

(伊藤その子)

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