るろうに剣心・作者が児童ポルノ所持で書類送検...数々の疑問と事件の背景

デイリーニュースオンライン

Photo by Magdalena Roeseler(写真はイメージです)
Photo by Magdalena Roeseler(写真はイメージです)

 人気漫画『るろうに剣心』の作者・和月伸宏(本名・西脇伸宏)(47)が児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の容疑で書類送検された。和月は94年から99年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を連載、同作品は佐藤健(28)の主演で3作が映画化されて好評を博していた。

 和月は都内の事務所に、10歳前後の児童が裸で映った動画DVDを複数所持しており、「小学校高学年から中学2年生くらいまでの女の子が好きだった」と容疑を認めている。和月には作品の協力も行う妻で小説家の黒碕薫(48)もいたという。

 このショッキングな報道には、SNSでも「和月先生好きだったのにショック」「もう先入観なしに読めない」「島袋光年の少女買春よりはマシだが…」「中3はダメというところに作家のこだわりを感じる」「和月殿は薫殿より燕殿がお好きだったのでござるか」などと混乱した書き込みが多く飛び交っている。

■るろ剣作者が見せしめ…DVDの購入履歴で芋づる逮捕か

 なぜ唐突に和月に容疑がかかったのか。なぜこの時期に表面化したのか。数々の疑問点に対し、「警察当局は別件で摘発した販売店からDVDの購入データを洗い、芋づる式に和月までたどり着き、自宅捜索にまで踏み切ったようです」と説明するのは、ある週刊誌記者だ。

「じつは14年7月の児童ポルノ法改正までは”単純所持”だけでは罪にならなかったが、今は画像データの所持だけで逮捕されます。当局も改正法の施行から1年間の猶予を設け、所有者に”児童ポルノの処分”を促してきた。しかし、15年7月以降、多くの児童ポルノ愛好者たちが警視庁がどこまで本気なのか分からず、処分を迷っているといい、法律ポータルサイト『弁護士ドットコム』にも540件もの”児童ポルノ処分”の相談が寄せられていたとも。しかし、今回の和月の逮捕に『自分もヤバい』と焦ったマニアは急いで処分を始めたようです。この手の新法は著名人の刑事処分こそが一番効果的。それゆえ膨大なDVD購入のデータから、みせしめに和月を選んで逮捕した可能性は十分にあります」

 和月の『るろうに剣心』はシリーズ累計6000万部を売り上げ、世界23カ国で翻訳され、映画は63カ国で公開されたという人気作品ゆえに、青少年への影響は計り知れない。しかし、それだけに和月の逮捕は強烈なインパクトとなり、今後の児童ポルノ拡散の抑止となってくれるに違いない。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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