貴乃花親方の狙いはただ一つ?モンゴル会に囁かれる”八百長ユニオン”の黒い霧

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 大相撲の横綱・日馬富士(33)が平幕力士・貴ノ岩(27)に暴行を加えた騒動の激震が続いている。当初は、朝青龍以来の横綱の不祥事とあって圧倒的に劣勢だった日馬富士だが、相撲協会の御用ジャーナリストらの擁護によって、次第に沈黙を守る貴乃花親方(44)に批判の矛先が向かっている。

 テレビを中心とした大手メディアでは、今回の事件が地方巡業中だったこともあって貴乃花親方の巡業部長としての責任を問う声や理事長選を見据えた動きだと批判的に報じている。さらには暴行被害者のはずの貴ノ岩にも、「天下の横綱が話している時にスマホをイジる態度に問題がある」といった論調が広がるなど、今回の事件を報じるメディアはどこも”反貴乃花親方”に染まっている印象が強い。しかし、この一連の騒動は「横綱への礼儀とかスマホがどうとか、理事長選に向けた心理戦だとか、そんな簡単なものではない」と語るのはあるスポーツ紙記者だ。

「日馬富士の暴行ということになっていますが、その実態はモンゴル派閥に加わらない貴ノ岩への集団リンチに過ぎません。角界周辺では以前から、所属する部屋を越えてモンゴル人力士が集まる”モンゴル会”は八百長を生む場になるとして物議を醸していた。元小結の旭鷲山の頃から20年以上も続くモンゴル会ではその時代によって仕切るボスがいて現在は横綱の白鵬(32)。サブリーダーが日馬富士という序列ができあがっている。貴ノ岩は八百長を嫌う貴乃花部屋なのでモンゴル会へ参加していなかったことで、つまり八百長してモンゴル人同士で助け合う”ユニオン”の一員ではないために目をつけられていたんです」

 モンゴル会の白鵬と日馬富士には”八百長”を疑われる取組が過去にあった。関係者によく知られているのは2009年の夏場所での大一番である。勝てば優勝という場面で日馬富士があっさり白鵬を下して初優勝を果たした。この時の取り組みは今でも八百長を疑う声が止まないほど不自然で、当時のテレビ解説者も疑問を呈していたほどだ。

 しかし、モンゴル会という八百長ユニオンに距離を置いていた貴ノ岩は今年初場所で白鵬と対戦した際、全力でぶつかりわずか10秒で勝利した。これは白鵬と優勝を争う日本人大関(当時)の稀勢の里の初優勝を”アシスト”する大一番で、ガチンコの真剣勝負を望む貴ノ岩からすれば当然の取組だった。しかし、これに白鵬がカチンときていたようで白鵬は執拗に接触の機会を伺い、制裁の機会を狙っていたという。

「白鵬は付け人を何度も連絡役にしてしつこく出稽古にも誘っていたという証言も出ている。しかし、ガチンコ主義で他の部屋の力士との交流を禁じている貴乃花部屋所属の貴ノ岩からすれば白鵬だろうと会う理由などなく、また会ったとしてろくなことがないと頑なに応じていなかった。そこで白鵬と日馬富士は地方巡業中の鳥取城北高校相撲部のOBらが集まる場に、貴ノ岩が出席すると聞いて、一方的に押しかけて暴行に及んだ。貴乃花親方とすれば、これほど悪質なことはなく、さらにそれが八百長を断ったがための制裁だったと知って、正面から戦うことを決意した。それは理事長選などではなく、相撲界から八百長を一掃すること。八百長の温床だと囁かれる”モンゴル会”の問題を明るみすること、そのただ一つです」(前出・記者)

 相撲協会主導の大手メディアによる「貴乃花親方が悪いキャンペーン」に不自然さを感じる人は多い。会いたくもない先輩に押しかけられ、一方的に何時間も説教され、その最中に恋人からスマホにメッセージが届いて一瞬、手に取ったとして、どこが礼儀に反する行為なのだろうか。これは完全に威圧的なパワハラであり、集団リンチにほかならない。こうしたモンゴル会を黙認していた協会に向けた貴乃花親方の怒りの深さがうかがい知れる。

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文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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