白鵬や日馬富士が目指す大相撲に違和感?芸能界からも”モンゴル人力士”に異論噴出

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 武田鉄矢(68)が11月26日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)の中で、現代の相撲に対し「忖度ないと世の中回りませんよ」と八百長をほのめかす物言いをつけて視聴者を驚かせた。同発言は、先月26日の横綱・日馬富士(33)の貴ノ岩(27)に対する暴行問題と、今月22日にあった横綱・白鵬の物言いを受けてのものであった。

「武田はまず『モンゴルの力士が目指すものと、日本の大相撲が目指すものが違う』と前置きした上で、『相撲とは”相撲興行”であり、本来”観客が見たいもの”を見せるもの。勝ち負けばっかり気にしてるっていう相撲を、今の日本人は自分たちの相撲じゃないと思っているのではないか』との自説を述べました。さらに『(自身の)子供の頃は、明らかに八百長と思われる相撲も多かった。星勘定で8勝した力士が、8勝しなければいけない老力士とあたった場合、無気力な相撲で負けたりしてた。観客もむしろ”人情相撲”といって、それを(誉め称えた)』と語り、松本人志(53)が「いまは忖度といわれますけど』というと、『忖度ないと世の中回らん』とさらに熱くなっていました」(週刊誌記者)

 相撲はプロレスと同じ、エンタテイメントの側面を持つということか。だが、武田の真意はおそらく、敗者を叩き付けるような勝ち方や、行事の裁定に物言いをつけるモンゴル人の姿勢を指して「観客が見たいものではない」と苦言を呈したかったものと思われる。

■貴乃花が目の敵にするモンゴル互助会?

 この発言を聞いた、あるスポーツ紙の記者は「むしろ逆。ガチンコじゃないのはモンゴル力士たちで、もはやモンゴル力士会は今や互助会化している」と説明する。

「白鵬が異例の物言いをつけた今場所11日目の御嶽海戦の例を出すまでもなく、モンゴル人が勝負にこだわるのは、日本人力士に対してだけです。モンゴル人力士同士の取り組みは迫力に欠け、モンゴル力士会はいまや”互助会”とまで揶揄されています。たしかに横綱・白鵬(32)の強さは揺るぎない。しかし、白鵬が序盤で取りこぼした場所では、残りの2人のモンゴル人横綱のどちらが、白鵬にあっさり勝って優勝するというパターンが露骨すぎます。3人のモンゴル同盟を相手にしなければならない稀勢の里とは、優勝の難しさが明らかに違います」

 星のやり取りとは言わないまでも、これを「サポート」と呼ぶ声は多い。同記者は、今回の事件の発端にも、そんなモンゴル人同士のある一番があったと説明する。

「今年の初場所14日目、白鵬(11勝2敗)と貴ノ岩(10勝2敗)の一番で、白鵬が負ければ稀勢の里(31)の優勝が決まるという場面。多くの視聴者は、モンゴル勢のサポートで白鵬が無難に勝つものと思っていました。ところが、ここで貴ノ岩が金星をあげたんです。白鵬は3月7日の時津風部屋での出稽古に、自ら携帯で貴ノ岩を呼び出したが、貴ノ岩は”部屋で調整する”と応じようとしなかったことがスポーツ紙にも報じられています。その結果、貴ノ岩はモンゴル力士の中で完全に浮いてしまったんです」

 日馬富士が貴ノ岩を数十発も殴り続ける間、近くにいながら止めなかったのも白鵬である。日頃、立ち会いで日本人力士の突進を張り手で止める気迫があれば、止められなかったハズはない。何かしらの思惑があったと疑われても仕方ないだろう。

 ともあれ、年間6場所90番もの取り組みをすべてガチンコで通せば、大相撲はケガ人だらけ、力士の寿命も縮めることになる。武田のいうよう、忖度がなければ回らないのかも知れない。いま観客である我々も、スポーツとしての「ガチンコ勝負」を望むのか、それともエンタテイメントとしての「ショー」を望むのか、問い直す時期にきているのかもしれない。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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