急展開すぎるフジ月9『民衆の敵』脱落者続々でついに視聴率は5%台に突入

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急展開すぎるフジ月9『民衆の敵』脱落者続々でついに視聴率は5%台に突入(写真はイメージです)
急展開すぎるフジ月9『民衆の敵』脱落者続々でついに視聴率は5%台に突入(写真はイメージです)

 篠原涼子(44)が主演を務める「民衆の敵」(フジテレビ系)第7回が4日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。前回よりも0.7%ダウンし、遂に5%台に突入。今年1月クールに放送された「突然ですが、明日結婚します」以来、月9史上2度目となる5%台を記録してしまった。

 初回から見続けている一視聴者としては、なんとかフォローしたいところではあるが、脚本がお粗末すぎてどうにも苦しい。前回、いきなり智子(篠原涼子)が市長に就任した展開も強引だったが、第7話も引き続き視聴者を置いてきぼりにしたエピソードが目立った。

 市長に就任した智子の周りは、副市長に前田(大澄賢也)や秘書に富田(渡辺いっけい)など、犬崎(古田新太)派の人間で固められる。循環バスなどの福祉政策を取り入れた智子の人気はうなぎのぼりとなるが、河原田(余貴美子)前市長が中止したニューポート計画を犬崎らが復活させたことで、風向きが変わる。

 反対住民らが強制的に連行される様子をテレビで見た智子は、和美(石田ゆり子)と和解し、クーデターを起こすことを決意する。記者以外の人間をすべてシャットアウトした会見を開き、自分の周りの政治家を解任することを告げる。そして、藤堂(高橋一生)に副市長に就任してもらうよう、頭を下げるのだった。

 これまでほとんど焦点が当たってなかったニューポート計画に、いきなりスポットが当たったのはなぜなのだろうか。計画の概要や重要性がわからないので、反対する住民にも、クーデターまで起こした智子にもちっとも感情移入できなかった。政策の内容をしっかり描けていないのは、政治ドラマとして致命的なのではないのだろうか。こうした点に脚本の粗さを感じてならない。

 智子も相変わらず自分勝手な振る舞いばかりで、見ていてイライラが募るばかり。「議事録」という言葉も秘書に教えてもらわないとわからないくせに、ニューポート計画会議に自分が出席できないとわかると、屁理屈をこねる。付き合わされる方はたまったものではないだろう。

 勝手な振る舞いは家庭内のシーンでも同じで、寝ないで帰りを待っていた息子を残して和美のもとに行ってしまうのは、いくら政治家が忙しいとはいえいかがなものかと感じる。来週はクーデターを起こした智子に対する犬崎派の逆襲が始まるが、また視聴者を置き去りにした展開になるのかと思うと、見るのが辛くなってくる。

 視聴率挽回のためには、少しでも視聴者の気持ちに寄り添った丁寧な脚本が何よりも必要なのではないのだろうか。篠原涼子をはじめ、高橋一生や石田ゆり子など、豪華キャストをそろえているのだから、残りの話にはもう少し力を入れてほしいものだ。最終回を含めた残り3話に期待したい。

文・Harumaki

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