正義の銀行員のはずがまさかの?『陸王』第7話で衝撃の展開も14.7%に微減

デイリーニュースオンライン

Photo by CNE CNA C6F(写真はイメージです)
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 風間俊介が出演するドラマ『陸王』(TBS系)の第7話が12月3日に放送され、視聴率は前回から1.7ポイントダウンの14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区平均)だったことがわかった。

 本作は埼玉県行田市で100年以上続く老舗の足袋メーカー「こはぜ屋」を舞台に、会社存続をかけてランニングシューズ「陸王」の開発に心血を注ぐ人々を描く企業ドラマ。風間演じる銀行員・坂本太郎は埼玉中央銀行で融資を担当しており、こはぜ屋に新規事業を始めるようにと助言した人物。他支店へ異動し担当を外れた後も、たびたび陸王の開発に関してこはぜ屋に助言やヒントを与えるキーパーソンとなっている。

 第7話は、陸王にアッパー素材を供給していたタチバナラッセルとの契約が白紙となり、こはぜ屋が窮地に追い込まれる。宮沢紘一(役所広司)の息子・大地(山﨑賢人)は代わりのアッパー素材探しに奔走するが、どの企業からも色よい返事をもらえずにいた。追い打ちをかけるように、ソール素材「シルクレイ」を製造する設備が全損してしまう。設備の更新には1億円もの費用が必要となるが、銀行から調達することは叶わなかった。そんな折、坂本は銀行を辞めて投資会社に転職すると宮沢に打ち明けた、という展開だった。

 坂本が再び行田支店に戻り、こはぜ屋とタッグを組む日を待ち望んでいた視聴者も少なくないはずだが、銀行を辞めてしまうというまさかの展開に。だが、彼には彼なりの思いがあった。銀行では過去の実績しか評価できず、成功の可能性がある企業を育てることができないのを、ずっと不満に思っていたのだという。そのため今度は、伸びていく会社の将来性を買って投資するベンチャーに身を置くことにしたと話す坂本。陸王の開発・生産を続ける気持ちになったらいつでも連絡してほしいと伝え、宮沢と別れた。

 ただ、この場面で坂本は銀行員を辞める理由について半分しか本当のことを言っていないように見える。過大な借金は企業を滅ぼすとして行田支店の支店長がこはぜ屋に融資見送りを告げていた頃、前橋支店にいた坂本は倒産する町工場を訪ねていた。倒産の原因は、銀行が主導した過剰な設備投資が財務を圧迫したため。町工場の社長が「坂本さんに担当が代わってから、本当によくしてもらってありがとうございました」と、彼に深々と頭を下げたことから、異動先でも坂本はとことん親身になって、融資先の企業に肩入れする姿勢を貫いていたことがわかる。

 思わず「まだ何か手が……」と言いかけた坂本。それを制するように、社長は「もう勘弁してくださいっ」と悲痛な声を上げた。続けて、「どうせ見捨てるなら、もっと早く見捨ててほしかった」と絞り出すようにうめいた。そうすれば損失が大きくなることもなく、会社をたたまずに済んだかもしれないというのだ。この時、坂本は虚を突かれたような驚きに満ちた顔をしていた。温情を持って融資先に肩入れするやり方が正しいと信じてやってきたが、それが間違いであったことに気付かされたからだ。結果的に、数字を見て適正に判断するという坂本の後任のこばせ屋融資担当・大橋浩(馬場徹)や、「貸すも親切、貸さぬも親切」と言い切る行田支店長・家長亨(桂雀々)のほうが銀行員として正しかったということになる。これは坂本にとってもショックであったに違いないが、風間演じる坂本を“正義の銀行員”としてとらえていた視聴者にとっても、なかなかの衝撃である。

 坂本は、自身を通せば、すぐにでも1億円を投資できるかのような見得を宮沢に切っておきながら、結局「さすがに1億円は厳しい」とぬけぬけと伝えに来たのも「印象が悪い」と感じた視聴者は多いよう。しかも、代案として持ち込んだのはアウトドア用品メーカー「フェリックス」によるこはぜ屋の買収話。フェリックスが本当に手にしたいのはこはぜ屋の技術ではなくシルクレイであることは明白で、これまで一貫してこはぜ屋を応援してきた坂本が一転して敵対する側になってしまったようにも思える。好人物に見えていた坂本のダメな部分が続出し、ストーリー自体もこはぜ屋のピンチばかりで「スカッとするところがないという声も上がっていた。

 風間は悪役を演じることも少なくないだけに、ドラマ序盤ではファンから「今回はいい人の役で良かった」との感想が上がっていたが、結局そうでもなかったというオチになってしまう気配が。このままでは「チーム陸王」としての坂本の存在意義も怪しくなってくるが、今後のストーリーで挽回できるだろうか。

文・ジャニーズ研究会(じゃにーずけんきゅうかい)
※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社)など多数の出版物を刊行。

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