加藤浩次も「どっかで見たことある」パクリすれすれ五輪マスコット案が物議
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極楽とんぼ・加藤浩次(48)が12月8日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、前日発表された東京オリンピック、パラリンピックのマスコット案について「どっかで見たことある」と、キャラ造形に疑問を呈した。マスコットは3案あり、全国約2万校・28万クラスの小学生が1クラス単位で投票し、もっとも多い得票を獲得した案が採用されることになっている。
「案を見た誰しもが、既存のアニメキャラクターを思い浮かべたはず。ア案は大会エンブレムで採用された市松模様が特徴。イ案は招き猫+キツネと、神社の狛犬がモデル。ウ案は日本にゆかりの昔話のキツネとタヌキ。しかし、アは『デジモンアドベンチャー』風、イは『ポケットモンスター』、ウは『妖怪ウォッチ』と、ローソンのマスコット『Ponta』にしか見えないとネット上でも批判が飛び交っています。加藤ならずとも誰もが『見たことある』と思ったはずです」(週刊誌記者)
マスコット案すべてに新鮮味がないといったら言い過ぎか。クールジャパンの代表がマンガやアニメのコンテンツだとはいえ、あまりの「見たことある」感に、世論も戸惑いを隠しきれない。
8日の『とくダネ!』(フジテレビ)にはマスコット審査会委員の夏野剛(52)も出ていたが、小倉智昭(70)は「他になかったの?」「イヤ、どれも気に入らない」と不満をもらしていた。
「去年7月24日に発表された佐野研二郎(45)のデザインした公式エンブレムが、28日にはベルギーの劇場ロゴとの酷似が表面化。30日にはスペインのデザイン事務所から作品の配色が似ていると指摘されて、白紙撤回することになりました。それゆえ、マスコット審査会では2000以上の案の中から、慎重に商標調査などを調べたり、人権問題に抵触しないか審査した。1ヶ月半も審議してこの3案に絞ったところ、結局、個性的なデザインは消えて、無難で最大公約数的なデザインが残ってしまったそうです」(新聞社記者)
「総意」や「多数決」は民主的で不満こそ出ないが、ベストを生むことはない。日本が誇るべきコンテンツは、決してマーケティングから生まれたものでない。むしろ少数のイカれた異分子が過剰な熱量をもって作り上げてきたものである。クールジャパンを掲げる東京五輪の方向性に、薄ら寒い違和感をおぼえずにはいられない。
- 文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
- ※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。