日馬富士が飲んだ「貴乃花潰し」密約全容(1)多額の金を手にする日馬富士 (1/2ページ)

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日馬富士が飲んだ「貴乃花潰し」密約全容(1)多額の金を手にする日馬富士

 去る11月29日の横綱・日馬富士の電撃引退で、暴行事件はいよいよ第2幕に突入した。今度は相撲協会とモンゴル力士会が結託して貴乃花潰しに本格的に乗り出すというのだ。その裏には“功労者”である日馬富士と協会の“ある密約”までが浮上している‥‥。

 まさに青天の霹靂だった。貴ノ岩暴行事件発生から1カ月余、いまだ角界が疑惑の黒い霧で覆われている中、11月29日、日馬富士(33)が急転、引退会見を開いた。

「先輩横綱として弟弟子が礼儀、礼節がなっていない時に直してあげることが義務だと思った」

 と、暴行の理由を説明したが、自身が引退に至ったことに関しては、

「横綱としてやってはいけないことをしてしまった。責任を持つのが横綱なので‥‥」

 と、未練を残したままの会見だった。同席した伊勢ケ浜親方(57)は冒頭、涙を見せたかと思えば、その後は終始不機嫌な表情。精神的にかなり不安定でイラだっている様子だった。電撃引退劇の裏で何が起きていたのか。

 ベテラン相撲ジャーナリストが説明する。

「日馬富士は、事件発覚直後に暴行したことは認めたものの、現役は続行できるものと踏んでいた。秋場所でV9を成し遂げた優勝回数をなんとか二桁の大台に乗せるまでは土俵に残りたいと考えていた」

 にもかかわらず、結果的には事件の全容が明らかになる前に、引退を決意したことになる。その理由を相撲部屋関係者が明かす。

「実は、相撲協会内には11年に発覚した八百長問題の苦い教訓がある。当時、相撲協会は公益法人になる以前で財団法人だった。その際に、批判を浴びた相撲協会に、解散論が取りざたされたことがある。そんな事態を避けたいというのが、八角理事長(54)をはじめとする協会内の“空気”です。今でこそ人気が復活した大相撲ですが、不祥事に対するファンの意見は非常に厳しいものがある。そこで、事件の加害者である日馬富士を刑事判断が出る前に、引退させる。それが相撲協会執行部の総意だったようです。さすがにこれには師匠の伊勢ケ浜親方はもとより、日馬富士本人も抗することができなかった。

「日馬富士が飲んだ「貴乃花潰し」密約全容(1)多額の金を手にする日馬富士」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 12/14号貴ノ岩日馬富士貴乃花相撲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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