あの葉巻型の恒星間天体に宇宙人の探査機疑惑。専門家が調査を開始。 (1/3ページ)
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今年10月に発見された、まるで葉巻のような奇妙な形をした恒星間天体「オウムアウア」。その名は、ハワイの言葉で使者という意味がある。
その不思議な天体は専門家や天文ファンからも注目を浴び、宇宙のどこかにある高度文明が送り込んできた探査機ではないか?と推測する者も出始めた。
推測するだけではない。本格的に調査をする動きが始まった。
・オウムアウアから電波信号が発信されているかどうかを調査
地球外知的生命体の調査プログラム「ブレークスールー・リッスン(Breakthrough Listen)」を主宰するロシアの投資家ユーリ・ミルナー氏もまたその可能性に熱い視線を注ぐ一人だ。
ミルナー氏は、ハーバード大学天文学部を統括するアビ・ローブ教授との会談後まもなく、ブレークスルー・リッスンはオウムアウアが電波を発しているかどうか調査すると発表。単なる岩石ではないことを確かめようというのだ。
ローブ教授はミルナー氏へ宛てたメールの中で、「調べるほどに変わっている。異星文明が送った人工物ではないかと思えてならない」と述べている。
・一般的な小惑星と異なりを見せるオウムアウア
オウムアウアはハワイにある「パンスターズ」望遠鏡によって発見されたもので、それ以来、一般的な小惑星や彗星には見られない特徴が確認されてきた。
発見当初、彗星だと推測されたが、核を取り巻くコマ(太陽の熱で本体が昇華したもの)がなかったため、その可能性はすぐさま否定された。