平昌の冬季五輪は呪われてる?北朝鮮そばの極寒地帯で”中止目前の断末魔”

デイリーニュースオンライン

Photo by PHOTO AC(写真はイメージです)
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 韓国・文在寅大統領(64)は19日、米テレビ局NBCの取材に「平昌での冬季五輪期間中に予定される米韓合同軍事演習の延期を米国側に提案した」と明かした。米韓演習は例年2月末から3月初めに開始されるが、冬期五輪は2月9日~25日、パラリンピックを含めると3月18日まで続くことになる。同国の専門家からは「五輪の政治利用に繋がる」との声も上がっているが、ここまで韓国が開催に必死な裏には、開催さえも危ぶまれる「呪われた平昌五輪」のお寒い実情が隠されているという。

「そもそも平昌は北の国境線までわずか80キロで、東京〜熱海間よりも近い距離。北朝鮮がその気になればテロや砲撃も簡単に出来てしまう。それゆえフランスをはじめ、ドイツ、オーストリアの3国が『安全が保障されなければ不参加』と表明し、米国もいまだ参加を明言しません。さらにロシアはドーピング問題でIOCから参加を認められていない状況。アルペン大国の多くが参加しないとなれば、国際大会としての成功は厳しい状況です」(新聞社・政治部記者)

 同記者によれば、北朝鮮が「五輪参加」を韓国への外交カードに使い、「米韓軍事演習の延期」の圧力をかけたとの情報もあるという。ここまでミソがつけば、韓国が必死になるのも仕方ない。だが、平昌の不運はこんなものではなかったのだ。

■チケット売れず大ピンチ?極寒の屋根なし観戦に「地獄かよ」

 昨年から「平昌五輪のチケットが売れない」という話は漏れ聞こえたが、ここに来てさらに深刻さを増しているという。

「12月に米国の経済情報会社・ブルームバーグが発表したレポートによると、売れたチケットは目標の110万枚に遠く及ばず33万枚。当初の目標の3分の1以下しか売れていません。同社は致命的にチケットが売れない理由を”核の脅威”に加え、『国際的な集客力の欠如』と分析している。すなわち、世界の多くの人は韓国(特に東側の農村部)は観光するに値しないと考えているというのです」(週刊誌記者)

 観戦チケットやホテルが異常に高いという情報も噴出している。開幕式の入場券(一番良いA席)は150万ウォン(16万円)、人気種目のフィギュアスケートは80万ウォン程度とこれまでの海外五輪より相当に高いのだ。

「それにもかかわらず、平昌のメイン会場はドーム型ではなく、屋根なし。平均最低気温氷点下9.8度の中、野外の風にさらされながら5時間も観戦させられるのは『もはや極寒地獄』との批判も上がってます。ちなみに、11月に同地で気温5度程度の状況で行われた記念コンサートでさえ、上空から客席に強風が吹きまくり、低体温症で意識を失う観客が7人も出ています。組織委員会は寒さ対策に、防風シートの設置やカイロ・膝掛けの提供を検討しているというが、開幕式の総監督のソン・スンファンは『観客が立ち上がって身体を動かし熱を発してもらうパフォーマンスを準備中』とトンデモ提案をし、各国も呆れています」(同記者)

 悪いことは重なるようで、11月下旬には開催地の近く南西部で高病原性の鳥インフルエンザまで発生している。結果、聖火リレーのコースが急きょ湿地に近づかないコースに変更したものの、海外の観戦客の不安はつのる一方だという。

 弱り目に祟り目の平昌冬季五輪は、たびかさなるネガティブ要素に見舞われ、もはや国内にも中止の声さえ上がっている。韓国・文在寅大統領(64)によって日韓関係が歴史上最悪な状況の中、安倍晋三総理(63)に「五輪出席の要請」を出した背景には、この追い詰められた状況があったのだろう。開催まで2ヶ月、韓国は「平昌の奇跡」を起こすことが出来るのだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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